カワサキのエリミネーター250新型が発売されるのか、多くのライダーが固唾を飲んで見守っています。
「2025年か2026年に復活する」という噂は本当なのか、それとも単なる願望に過ぎないのか。
もし発売されるとしたら、価格やスペックはどのようになるのか。
現行の400ccモデルやライバルのレブル250と比較して、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。
本記事では、業界内で囁かれるエリミネーター250新型に関する最新情報とメーカーの動向を詳細に分析し、発売の可能性を徹底検証します。
また、待つべきか現行車を買うべきかの判断基準となるよう、維持費の違いや走行性能、さらには中古市場で根強い人気を誇る旧型モデルの魅力まで網羅して解説します。
- エリミネーター250新型の発売に関する最新の噂とメーカー動向
- 現行400ccモデルと250ccクラスの維持費や車検の具体的な違い
- ライバル車レブル250と比較した際のメリットとデメリット
- 中古市場で取引される旧型エリミネーター250Vの魅力と注意点
エリミネーター250 新型の発売日やスペックに関する最新情報
| 現状のステータス | 公式発表なし(400cc/SEが主力ラインナップ) |
|---|---|
| 発売予想時期 | 2025年後半〜2026年モデルとしての可能性(噂段階) |
| 主な期待要素 | 車検不要な250ccクラスでのクルーザー復権・若年層の獲得 |
| 現実的な選択肢 | 現行のエリミネーター(400) または レブル250、中古の250V |
250ccモデル復活の噂と2025年・2026年の最新動向
現在、カワサキの公式ウェブサイトにおけるラインナップには、「ELIMINATOR(400)」および「ELIMINATOR SE」のみが掲載されており、250ccモデルに関する公式なリリースは一切行われていません。
しかし、SNSやバイク専門誌では「エリミネーター250復活」の噂が絶えず囁かれています。
この噂の根拠となっているのは、主に以下の2点です。
- 兄弟車戦略の成功例: カワサキは「Ninja250/400」や「Z250/400」のように、共通の車体に異なる排気量のエンジンを搭載するプラットフォーム戦略を得意としています。これにより開発コストを大幅に削減しつつ、各国の免許制度に合わせた商品を展開できるため、エリミネーターにも同様の手法が採用される可能性が高いと見られています。
- 250ccクルーザー市場の空白: 日本国内において、軽二輪(126cc〜250cc)クラスのクルーザーはホンダの「レブル250」が圧倒的なシェアを独占しています。カワサキがこの巨大なマーケットを指をくわえて見ているとは考えにくく、対抗馬として250cc版を投入するのは市場原理として自然な流れです。
もし発売されるとすれば、2025年のモーターサイクルショーでの発表や、排ガス規制の切り替えタイミングに合わせた2026年モデルとしての投入が現実的なシナリオと考えられます。
現行エリミネーター(400)の価格・スペックと250cc版の予想
新型250ccが登場する場合、どのようなバイクになるのでしょうか。
現行の400ccモデルのスペックを詳細に分析し、そこから現実的な予想を立ててみます。
現行400ccモデルの基本スペックと特徴
現行のエリミネーターは、従来のクルーザーの常識を覆すようなスポーツ性能を持っています。
Ninja400譲りの高回転型エンジンを搭載しており、低速トルクよりも回して楽しむ特性があります。
| 項目 | ELIMINATOR (400) | ELIMINATOR SE |
|---|---|---|
| エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒 | 水冷4ストローク並列2気筒 |
| 最高出力 | 35kW (48PS) / 10,000rpm | 35kW (48PS) / 10,000rpm |
| 最大トルク | 37N・m (3.8kgf・m) / 8,000rpm | 37N・m (3.8kgf・m) / 8,000rpm |
| 車両重量 | 176kg | 178kg |
| シート高 | 735mm | 735mm |
| メーカー希望小売価格 | 858,000円(税込) | 957,000円(税込) |
250cc版のスペックと価格シミュレーション
250cc版が開発される場合、エンジンは「Ninja250」や「Z250」に搭載されている水冷並列2気筒エンジン(約35馬力前後)が採用される可能性が極めて高いでしょう。
このエンジンはスムーズな吹け上がりと高回転域での伸びに定評があります。
車体に関しては、コストダウンと量産効率の観点から、400ccのフレームや外装をそのまま流用すると予想されます。
これにより、250ccクラスとしては非常に立派で迫力のある車格を手に入れることになりますが、車重も170kg台後半となるため、ライバルのレブル250(約171kg)と比較しても重厚感のある乗り味になるでしょう。
価格については、昨今の原材料費高騰や円安の影響を考慮すると、70万円台前半〜75万円程度になるのではないかと推測されます。
レブル250の実勢価格に対抗できるギリギリのラインを狙ってくるはずです。
車検の有無が鍵!400ccと250ccクラスの維持費の違い
「デザインは好きだが400ccは車検があるから躊躇している」というライダーは少なくありません。
維持費の違いは購入判断の決定的な要因となります。
ここで、具体的なコストの差を整理しておきましょう。
| 費用項目 | 250ccクラス (軽二輪) | 400ccクラス (小型二輪) |
|---|---|---|
| 自動車重量税 | 4,900円 (届出時のみ払切り) | 1,900円/年 (車検時にまとめて納付) |
| 車検代行手数料 | 不要 | 約40,000円〜60,000円 (2年ごと) |
| 自賠責保険 (24ヶ月) | 8,920円 (コンビニ等で加入可) | 8,760円 (車検時に加入) |
| 定期点検費用 | 任意 (自己管理またはショップ依頼) | 法定点検が義務付け (車検に含まれる) |
| ナンバープレート | 白地・枠無し | 緑枠付き白ナンバー |
最大の差は、やはり2年に1度の車検費用です。
ショップに依頼した場合、整備代金を含めて5万円〜8万円程度の出費となります。
250cc(軽二輪)はこのランニングコストがかからないため、学生や維持費を抑えたいサンデーライダーにとっては非常に魅力的です。
専門家のアドバイス:
車検がない=整備しなくて良い、ではありません。
250ccであってもタイヤ交換やオイル交換、チェーンメンテなどの消耗品コストは400ccとほとんど変わりません。
「車検費用がない分、カスタムやツーリングにお金を使える」と考えるのが健全です。
一方、400ccの車検は「2年に1度、プロに愛車の健康診断をしてもらえる機会」と捉えれば、安全面でのメリットとも言えます。
エリミネーター250 新型とライバル車の比較や購入後の楽しみ方
最大のライバル「レブル250」とどっちが買い?徹底比較
エリミネーター(400)の購入を検討する際、あるいは新型250ccを待つ際、必ず比較対象となるのがホンダの「レブル250」です。
両車は同じクルーザージャンルですが、そのキャラクターは大きく異なります。
| 比較項目 | カワサキ エリミネーター (400) | ホンダ レブル250 |
|---|---|---|
| エンジン特性 | 高回転型パラレルツイン 高速道路での伸びが良い スポーツ走行もこなせる | トルク重視の単気筒 街乗りでの鼓動感が楽しい 低速での扱いやすさが抜群 |
| デザイン | モダン&水平基調 タンクからテールへのラインが直線的 ドラッグレーサーの雰囲気 | ボバー&ナロースタイル くびれのあるスリムな車体 カスタムベースとして人気 |
| 先進装備 | SEは全部入り ドライブレコーダー標準装備 ETC2.0標準装備 | シンプルイズベスト 全灯火類LED 必要最低限の装備で価格を抑制 |
| こんな人におすすめ | 高速ツーリングが多い人 走りも楽しみたい人 最新装備が欲しい人 | 街乗り・下道ツーリングが中心 足つきを最優先する人 維持費を安く済ませたい人 |
決定的な違いは「高速道路」での余裕
レブル250は単気筒エンジンゆえに、時速100km付近での巡航では振動が大きくなり、エンジンも唸りを上げがちです。
対してエリミネーター(400)は2気筒かつ排気量に余裕があるため、高速道路での追い越しや長距離移動での疲労感が圧倒的に少なくて済みます。
「週末は遠出をして高速道路を頻繁に使う」というライフスタイルなら、迷わずエリミネーター(400)を選ぶべきでしょう。
気になる足つき性や実際の燃費・走行インプレッション
カタログスペックだけでは分からない、実際の使い勝手やフィーリングについて解説します。
足つき性はレブル250に軍配、だがエリミネーターも優秀
シート高の数値だけで見ると、レブル250の690mmは驚異的な低さです。
小柄な女性や初心者ライダーにとって、両足がべったり着く安心感は代えがたい魅力です。
一方、エリミネーターのシート高は735mmです。
数値上は高く見えますが、シート前方がスリムに絞り込まれており、多くのライダーにとって不安のないレベルに収まっています。
また、カワサキ純正アクセサリーの「ローシート」を使用すれば、さらに足つきを改善することも可能です。
実燃費と航続距離のリアル
ユーザーレビューや実走データによると、レブル250の実燃費は30km/L〜35km/Lと非常に優秀です。
エリミネーター(400)は25km/L〜28km/L程度となります。
レブル250は財布に優しいですが、エリミネーターも400ccクラスとしては標準的な燃費性能を確保しており、12L(エリミネーター)のタンク容量と合わせれば、ワンタンクで300km近い航続距離を実現できます。
あえて旧型を選ぶ?中古のエリミネーター250V・SEの魅力
「現行モデルのデザインがしっくりこない」「V型エンジンの鼓動が忘れられない」という方には、中古市場での旧型探しという選択肢もあります。
特に1998年から2007年頃まで販売されていた「エリミネーター250V」は、今なおカルト的な人気を誇ります。
旧型エリミネーター250Vを選ぶメリット
- 希少なVツインエンジン: 現行の並列2気筒にはない、V型特有のドコドコ感と高回転の伸びを両立(最高出力35〜38PS)。
- クラスを超えた車格: 400ccクラスと見紛うほどの巨大なボディと太いタイヤによる重厚な存在感。
- 所有する喜び: 「絶版車」に乗っているという特別感と、他のライダーと被りにくい独自性。
ただし、購入にはリスクも伴います。
最終型でも生産から15年以上が経過しているため、ゴム部品やパッキン類の劣化、電装系のトラブルが発生しやすくなっています。
中古車相場は状態の良いもので40万円〜60万円前後と高騰気味ですが、購入後のメンテナンス費用もしっかり予算に組み込んでおく必要があります。
エリミネーターに関するよくある質問
ここでは、エリミネーターの購入を検討されている方から頻繁に寄せられる質問に回答します。
Q. 普通二輪免許(中免)で乗れますか?
はい、問題なく乗れます。
現行のエリミネーターは400ccですので、普通二輪免許の範囲内です。
大型自動二輪免許を取得する必要はありません。
Q. エリミネーターSEと標準モデルの違いは何ですか?
「SE」モデルには、以下の装備が標準で搭載されています。
・GPS対応型ドライブレコーダー(ミツバサンコーワ製・前後カメラ)
・ETC2.0車載器
・USB Type-C電源ソケット
・専用カラー&グラフィック
・フォークブーツ
後からこれらを装着すると工賃を含めて高額になるため、最初からSEを選んだ方がコストパフォーマンスが良い場合が多いです。
Q. 身長160cm以下ですが、乗れますか?
150cm台後半の方であれば、片足での支えは十分可能なケースが多いです。
不安な場合は、厚底のライディングブーツを着用するか、カワサキプラザなどの正規取扱店でローシート仕様車への試乗(またがり確認)を強くおすすめします。




コメント