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MT-07は酷評だらけ?後悔する理由とオーナーが語る真の魅力

ヤマハ

MT-07の購入を真剣に検討し始めると、ネット上やSNSで散見される「酷評」の文字がどうしても目に入ってくるものです。

「サスペンションが柔らかすぎて危険」「各部の作りが安っぽくて所有感が満たされない」といった厳しい意見を目にして、購入を躊躇している方も多いのではないでしょうか。

ネイキッドスタイル特有の高速道路における風圧の辛さや、長距離ツーリングでお尻が痛くなるというシートの快適性、あるいは「耕運機」と揶揄されることもある独特なエンジンの音が、果たして自分の感性に合うのかどうか、大きな不安要素となっていることでしょう。

確かに積載性の低さなど、ツーリングバイクとしての明確な欠点は存在します。

しかし、それらのネガティブな要素を補って余りある「大型バイク初心者でも安心して扱える足つきの良さ」や「お財布に優しい圧倒的な燃費性能」がこのバイクには備わっています。

安価なベース車両だからこそ、カスタム次第で自分だけの理想の一台に仕上げる楽しみも無限大です。

本記事では、後悔しないために知っておくべきライバル車との詳細な比較や、オーナーたちのリアルな声を集約したよくある質問への回答を通じて、MT-07というバイクが持つ本来の価値とポテンシャルを余すところなく解き明かしていきます。

  • MT-07が一部で酷評される具体的な6つの理由と実態
  • デメリットを解消するための効果的なカスタムと対策法
  • MT-07を選ぶことで得られる経済的なメリットと走行性能
  • 購入後に後悔しないために確認すべきライバル車との違い
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MT-07の「酷評」は本当か?ネガティブな口コミの正体を徹底検証

ネット上やオーナー間の会話で飛び交うMT-07への厳しい評価。

それらを単なる「悪口」として切り捨てるのではなく、購入前に把握しておくべき「特性」として整理しました。

以下の表は、よくある批判と、実際に所有しているオーナーが感じているリアリティを対比させたものです。

評価ポイントよくある酷評の内容実際のオーナーの実感
足回りサスが柔らかく落ち着きがない
コーナーで車体が跳ねる
街乗りの段差吸収は優秀で快適
攻めた走りをしなければ不満はない
外装・質感プラスチック感が強く安っぽい
所有欲が満たされない
軽量化と価格抑制の合理的結果
転倒時の修理費が安く済むメリットも
快適性高速走行が辛く風圧に負ける
シートが硬くお尻が痛い
長距離はスクリーン装着で対応可能
日帰りツーリング程度なら許容範囲
エンジン音が耕運機みたいで単調
高回転の伸びがなくつまらない
実用域のトルクが分厚く実は速い
公道で最も扱いやすいパワー感

サスペンションが「ふわふわ」して「跳ねる」という不満

MT-07に対する酷評の中で、最も技術的かつ頻繁に指摘されるのが足回りの設定です。

「サスペンションがふわふわして怖い」「コーナーの途中でギャップに乗ると跳ねて収束しない」といった声は、特にスポーツ走行を楽しみたい層から多く聞かれます。

これは、ヤマハがMT-07の開発コンセプトにおいて「日常域での扱いやすさ」と「圧倒的なコストパフォーマンス」を最優先した結果、意図的に採用されたセッティングに起因しています。

純正装着されているリアサスペンションは、バネレート(スプリングの硬さ)が比較的低く設定されており、同時にダンピング(衝撃を吸収して揺れを止める減衰力)の効きもマイルドです。

この設定は、日本の市街地走行で頻繁に遭遇するマンホールの段差や荒れたアスファルトを低速で通過する際には、路面からの衝撃を柔らかく吸収し、ライダーに優しい極上の乗り心地を提供します。

教習車のような安定感があり、初心者にとっては挙動が分かりやすいというメリットもあります。

しかし、ワインディングロードでペースを上げ、車体に強い荷重(G)がかかるようなシーンでは、この柔らかさが裏目に出ます。

ブレーキや加速に伴う車体のピッチング(前後の揺れ)が大きくなりすぎたり、一度揺れ始めると揺れがなかなか収まらない「落ち着きのなさ」が露見してしまうのです。

体重が重めのライダーや、SS(スーパースポーツ)のようなカチッとした乗り味を期待するベテランライダーにとっては、この「腰砕け感」が不安要素となり、「安物サス」という酷評につながっています。

なお、2018年以降のモデルチェンジでサスペンション設定は見直され、初期型に比べれば減衰特性は改善されていますが、依然としてソフトな方向性であることに変わりはありません。

見た目の「質感」やパーツが「安っぽい」と言われる箇所

「大型バイクなのだから、所有欲を満たす高級感が欲しい」と考える人にとって、MT-07の細部の仕上げは物足りなく映るかもしれません。

MT-07は戦略的な低価格を実現するために、徹底的なコストダウンと合理化が行われています。

その最たる例が、タンクカバーやサイドカウル、リアフェンダー周りなどに多用されている樹脂(プラスチック)パーツです。

金属パーツ特有の冷ややかで重厚な質感を好むライダーからは、これらが「おもちゃっぽい」「プラスチッキーで安っぽい」と批判される要因となっています。

具体的には、ハンドルスイッチボックスの操作感(クリック感の乏しさ)や、スイングアームカバーの質感、純正マフラーの耐熱塗装の仕上げなどが、上位モデルであるMT-09やMT-10と比較すると簡素であることは否めません。

しかし、この「安っぽさ」と表裏一体にあるのが「軽さ」という正義です。

樹脂パーツを多用し、複雑な構造を廃したことで、MT-07は大型バイクとしては異例の車体重量184kgを達成しています。

また、万が一の転倒時にも、交換パーツが安価で済むという実用的なメリットも見逃せません。

タンク本体ではなく樹脂製のタンクカバーを採用しているため、傷がついた場合もカバーを交換するだけでリフレッシュが可能です。

実車をじっくり観察すれば、無駄を削ぎ落とした機能美や、現代的なストリートファイターとしての凝縮感を感じ取ることができ、単なる「安物」ではない設計思想が見えてくるはずです。

高速道路の走行は風圧がきつくて「疲れる」

これはMT-07固有の欠陥というよりも、カウルを持たない「ネイキッドバイク」というジャンル全体の宿命ですが、「高速道路での移動がとにかく辛い」という声は後を絶ちません。

MT-07はライダーが上体を起こしたアップライトなポジションを取るため、走行風を真正面から全身で受け止めることになります。

時速80km程度であれば心地よい風と感じられても、時速100kmを超えたあたりから状況は一変します。

特に新東名高速道路などの120km/h制限区間では、胸から上への風圧は強烈なものとなり、ヘルメットが常に後ろへ引っ張られるような感覚に襲われます。

この風圧に抗うために、ライダーは無意識のうちにハンドルを強く握りしめ、首や肩、背筋に力を入れ続けることになります。

その結果、わずか1時間程度の走行であっても、降りたときには全身に鉛のような疲労が蓄積してしまうのです。

「週末は高速道路を使って遠くの観光地へ行きたい」というロングツーリング志向のユーザーにとって、この疲労度の高さは深刻な問題となり得ます。

風圧との戦いは体力を消耗させるだけでなく、集中力の低下も招くため、安全面でも無視できない要素です。

ただし、こまめな休憩を挟んだり、法定速度を遵守してゆったり流すような走り方であれば、ネイキッドならではの開放感を十分に楽しむことができるのも事実です。

長距離ツーリングでお尻が「痛い」シート問題

MT-07オーナーの間で「30分でお尻が悲鳴を上げる」「三角木馬のようだ」とまで揶揄されることがあるのが、純正シートの快適性問題です。

MT-07のシートは、スポーツライディング時の体重移動のしやすさと足つき性を考慮して、座面の前方が細く絞り込まれた形状をしています。

さらに、クッション材(ウレタン)の厚みが薄く、硬めの設定になっているため、座骨の一点に体重が集中しやすい構造なのです。

加えて、前述したリアサスペンションの特性により、路面からの突き上げがダイレクトにライダーのお尻へと伝わります。

これらの要素が重なり合い、長時間の連続走行ではお尻へのダメージが急速に蓄積し、「痛くて座っていられない」という状態に陥りやすいのです。

また、タンデムシート(後部座席)に関しても面積が小さく、グラブバー(持ち手)の位置も掴みづらいため、パッセンジャーからの評判も芳しくありません。

このシート問題は、日帰りのショートツーリング程度であれば気にならない人もいますが、泊まりがけのロングツーリングをメイン用途とするならば、何らかの対策が必須となるでしょう。

多くのオーナーが購入直後に「ゲルザブ(衝撃吸収材)」の埋め込み加工や、ヤマハ純正のコンフォートシートへの交換を検討するのは、もはやMT-07の通過儀礼とも言える現象となっています。

エンジン音が「耕運機」みたいで「つまらない」という噂

MT-07に搭載されているエンジンは、「CP2(クロスプレーン・コンセプト)」と呼ばれる270度クランクを採用した688cc並列2気筒エンジンです。

このエンジン形式は、燃焼間隔が不等間隔であるため、「ドコドコ」という独特のパルス感(鼓動)を生み出します。

しかし、ノーマルマフラーでのアイドリング音や低回転時の音が、農機具の耕運機のリズムに似ているとして、「耕運機サウンド」と揶揄されることがあります。

4気筒エンジンのような「フォーン」という高回転域まで突き抜けるような滑らかなサウンドや、ドラマチックな盛り上がりを期待しているライダーにとって、MT-07の低中速重視の実用的な特性は「ガサツで色気がない」「回してもつまらない」と感じられるかもしれません。

最高出力も73馬力と、リッターバイクの半分以下であるため、スペック至上主義の人には響きにくい面があります。

しかし、この270度クランクによる不等間隔爆発こそが、路面を蹴り出すトラクション感覚をライダーに明確に伝え、アクセルを開けた瞬間のダイレクトな加速感を生み出しています。

日本の公道や峠道において、最も多用する速度域で「意のままに操る楽しさ」を味わえるのは、実はこのエンジンの特性なのです。

音質に関しては好みが分かれる部分ですが、社外マフラーに交換することで、2気筒特有の腹に響くような重低音サウンドへと激変させることが可能です。

積載性が皆無で荷物が積めない「欠点」

スタイリッシュなデザインを優先した結果、MT-07の積載能力は皆無に等しいレベルまで削ぎ落とされています。

リアシートは小さく後下がりの形状で、表面も滑りやすいため、荷物を安定して載せること自体が困難です。

さらに致命的なのが、荷掛けフックとして使えるポイントが極端に少ない、あるいは使いにくい位置にある点です。

ツーリングネットやシートバッグを固定しようとしても、フックを掛ける場所に悩み、四苦八苦することになります。

シート下のスペースに関しても、ETC車載器本体と車載工具、書類を入れたら一杯になってしまうほどの狭さで、予備のレバーや雨具などを収納する余裕は全くありません。

キャンプツーリングや数泊のホテル泊など、大荷物を積載する前提の用途には、標準状態では全く適していないと言わざるを得ません。

この「積載性ゼロ」の問題を解決するには、社外品のリアキャリアを取り付けたり、サイドバッグサポートを導入したりといった追加投資が不可欠です。

しかし、キャリアを付けることでMT-07の持つ軽快なスタイルが崩れることを嫌うオーナーも多く、デザインを取るか実用性を取るか、常に悩ましい選択を迫られるポイントでもあります。

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酷評ポイントを理解した上でMT-07を選ぶべき人と楽しむための対策

ここまで厳しい酷評について触れてきましたが、それでもなおMT-07が世界中でベストセラーであり続け、多くのライダーに愛されているのには明確な理由があります。

欠点を補って余りある強力なメリットと、ネガティブ要素を打ち消すための具体的な対策を以下にまとめました。

対象ユーザーMT-07を選ぶべき理由推奨される対策
初心者・リターン軽すぎて立ちゴケの不安がない
操作がシンプルで馴染みやすい
まずはノーマル状態で車体に慣れる
エンジンガード装着でさらに安心
通勤・通学燃費が良く維持費が安い
渋滞路でも苦にならない操作性
トップケース装着で積載を確保
グリップヒーターで快適性向上
ツーリング派疲れにくくどこまでも走れる
日本の道に最適なパワー感
大型スクリーンとゲルザブを導入
サイドバッグで積載力アップ
カスタム派ベース車両が安くパーツが豊富
構造が簡単でDIYしやすい
リアサスとマフラー交換で激変
自分好みの最強マシンを作る

大型バイク「初心者」やリターンライダーに最適な「軽さ」

MT-07が持つ最大の武器であり、他の追随を許さない圧倒的なアドバンテージがその「軽さ」です。

車両重量(装備重量)で184kgという数値は、教習車として一般的なホンダCB400SF(約201kg)よりも約17kgも軽く、250ccクラスのバイクに迫るほどの軽量設計です。

大型自動二輪免許を取得したばかりで大きな車体の扱いに慣れていない初心者や、数十年ぶりにバイクライフを再開させるリターンライダーにとって、この軽さは何物にも代えがたい「安心感」に直結します。

自宅ガレージからの出し入れ、狭い駐輪場での押し引き、信号待ちでの停車、そしてツーリング先でのUターン。

重量級の大型バイクでは冷や汗をかき、恐怖を感じるような日常の些細なシーンでも、MT-07なら余裕を持って対処できます。

もしバランスを崩しかけても、この軽さなら足で踏ん張って持ち直すことが可能です。

「立ちゴケ」のリスクが物理的に圧倒的に低いということは、精神的なプレッシャーを大幅に軽減し、景色を楽しんだりライディングフォームを意識したりする余裕を生み出します。

「重いバイクは出すのが億劫で乗らなくなる」という、大型バイク初心者が陥りやすい最悪の事態を回避できる点こそ、MT-07を選ぶ最大のメリットと言えるでしょう。

安心して乗れる「足つき」の良さとポジション

カタログスペック上のシート高は805mmと、数値だけを見れば決して低い部類ではありません。

しかし、実際に跨ってみると数値以上の足つきの良さに驚かされるはずです。

これは、MT-07のフレーム設計が非常にコンパクトであり、ライダーが足を下ろす部分(タンクとシートの結合部)が極限までスリムに絞り込まれているためです。

この「スリムなウエスト」のおかげで、足を大きく広げることなく自然に地面へ下ろすことができ、身長160cm台のライダーや小柄な女性でも、片足のかかとまでしっかりと接地させることが容易です。

ライディングポジションに関しても、過度な前傾姿勢を強いられることなく、背筋を伸ばした直立に近い自然な姿勢を取ることができます。

視線が高くなるため、混雑した街中でも周囲の交通状況を把握しやすく、首や手首、腰への負担も最小限に抑えられています。

このニュートラルでフレンドリーなポジションは、バイクを「操る」感覚を掴みやすく、ジムカーナのような低速での細かい旋回操作をする際にもライダーの意図を素直に車体へ伝えてくれます。

圧倒的な「燃費」と維持費の安さ(コストパフォーマンス)

MT-07は、購入後のランニングコストという面においても非常に優秀な成績を誇ります。

ヤマハが開発したCP2エンジンは燃焼効率が極めて高く、実燃費はストップ&ゴーの多い街乗りでも20km/L以上、信号の少ないツーリングでは25km/L〜30km/Lを記録することも珍しくありません。

これは同クラスの大型バイクと比較してもトップクラスの低燃費です。

さらに特筆すべき経済的メリットは、指定燃料が「レギュラーガソリン」であるという点です。

多くの高性能な大型スポーツバイクがハイオクガソリン仕様である中、どこでも安価に入手できるレギュラー仕様であることは、長期間乗り続けるほどに維持費の差となって現れます。

ヤマハ発動機の公式サイトでも、その優れた環境性能と経済性がアピールされています。(出典:ヤマハ発動機「MT-07 主要仕様諸元」)

また、タイヤサイズもフロント120/70ZR17、リア180/55ZR17という最も普及している標準的なサイズを採用しているため、銘柄の選択肢が豊富です。

ライフ(寿命)の長いツーリングタイヤを選べば、消耗品にかかるコストも抑えることができます。

車体価格自体も大型バイクの中ではエントリークラスに設定されており、購入から維持までトータルで財布に優しい、「庶民の味方」とも呼べるバイクです。

欠点をカバーする「カスタム」の楽しさとおすすめパーツ

記事の前半で挙げた数々の「酷評」ポイントですが、そのほとんどは豊富なアフターパーツを活用することで解決、あるいは大幅に改善することが可能です。

むしろ、安価で素性の良いベース車両を購入し、自分の好みや不満点に合わせて少しずつ手を入れていく「カスタムの楽しさ」こそが、MT-07を所有する醍醐味であるとも言えます。

▼MT-07の弱点を克服し、魅力を引き出す鉄板カスタム

サスペンション交換
KYB(カヤバ)やOHLINS(オーリンズ)などの高性能なリアショックに交換することで、ノーマルの「ふわふわ感」や「跳ね」が一掃されます。路面に吸い付くような安定感が生まれ、走りの質が劇的に向上する最も効果的な投資です。

ウインドスクリーンの装着
MRA、PUIG、GIVIなどの社外スクリーンを装着すれば、胸元への風圧を整流し、高速道路での疲労を大幅に軽減できます。デザインのアクセントとしても効果的です。

シートの快適化
ヤマハ純正アクセサリーのコンフォートシートや、プロトの「ゲルザブ」を装着することで、お尻の痛みを和らげることができます。ロングツーリング派には必須のカスタムです。

パフォーマンスダンパー
車体の微細な振動を抑え、乗り味を上質に変える「魔法のパーツ」として人気です。長距離走行時の疲労軽減にも寄与します。

買ってから「後悔」しないために比較すべきライバル車

購入後に「やっぱりあっちにしておけばよかった」と後悔しないためには、同じカテゴリに属する強力なライバル車との違いを明確に理解しておくことが不可欠です。

MT-07とよく比較検討されるのは、同じヤマハの上位モデル「MT-09」と、スズキのVツインスポーツ「SV650」です。

ヤマハ MT-09との比較

出典:BikeBros.

MT-09は、MT-07の上位互換として3気筒エンジンを搭載し、120馬力近いパワーと最新の電子制御デバイス(トラクションコントロールやクイックシフターなど)を満載しています。

「刺激」や「絶対的な速さ」を求めるなら間違いなくMT-09が勝りますが、その分価格は高く、燃費はハイオク仕様で劣ります。

また、パワーがありすぎて「街乗りではアクセルを全開にできない」「免許がいくつあっても足りない」というストレスを感じる場合もあります。

「圧倒的な加速と最新スペック」を求めるならMT-09、「日常での使い切りやすさとコスパ」ならMT-07という住み分けになります。

スズキ SV650との比較

出典:BikeBros.

SV650は、V型2気筒エンジンを搭載したMT-07の直接的なライバルです。

SV650の魅力は、Vツインならではのドコドコとした鼓動感と、素直でオーソドックスなハンドリングにあります。

しかし、基本設計が古く、フレームがスチール製であるため、車体重量は約199kgとMT-07よりも15kgほど重くなります。

取り回しのしやすさではMT-07に軍配が上がります。

「軽さとモダンなデザイン」を最優先するならMT-07、「Vツインの情緒的な乗り味とクラシックな雰囲気」が好きならSV650という選び方が推奨されます。

スズキの公式サイト等でスペックを見比べるのも良いでしょう。(出典:スズキ「SV650 ABS」製品情報)

MT-07に関するよくある質問

最後に、MT-07の購入を検討している方から頻繁に寄せられる質問に対し、オーナー視点と客観的な事実に基づいて回答します。

Q. エンジンの寿命はどれくらいですか?
A. ヤマハのエンジン、特にCP2エンジンは耐久性に定評があり、非常に堅牢です。

適切なオイル交換(3000km〜5000kmごと)と定期的なメンテナンスを行っていれば、10万キロ以上を大きなトラブルなく走行する個体も世界中に多数存在します。

構造がシンプルであるため、複雑な電子制御満載のバイクに比べて故障リスクも比較的低いと言えます。

Q. 高速道路での追い越し加速は十分ですか?
A. 十分以上です。

最高出力こそ73馬力ですが、低中速トルクが厚いため、高速道路の巡航ギア(6速)に入れたままでも、アクセルを捻るだけでスムーズかつ力強く加速し、追い越しが可能です。

リッターバイクのようなワープするような加速感はありませんが、日本の交通事情でパワー不足を感じることはまずありません。

Q. 初期型と現行モデルで乗り味は違いますか?
A. 明確に違います。

エンジン自体の基本特性は変わりませんが、マイナーチェンジを重ねるごとにサスペンションの設定が見直され、シートの形状や材質も改良されています。

年式が新しいほど、乗り心地の突き上げ感が減り、走行安定性が増しています。

予算が許すなら、熟成が進んだ高年式モデル(特に2018年以降や、2021年のLEDヘッドライト化以降)をおすすめします。

Q. 街乗りメインでも楽しめますか?
A. MT-07が最も輝くのはむしろ街乗りかもしれません。

軽量な車体と、低回転からトルクが出るエンジン特性のおかげで、ストップ&ゴーの多い市街地でもストレスなく、キビキビと走ることができます。

通勤やちょっとした買い物にも使える気軽さは、他の大型バイクにはない大きな魅力です。

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MT-07の酷評と魅力を総括!賢い選択をするためのチェックリスト

  • 酷評の正体は「コストダウンによる質感不足」と「万人向けの柔らかすぎる足回り」にある
  • サスペンションのふわふわ感はスポーツ走行時に顕著だが街乗りでは快適性に寄与する
  • プラスチックパーツの多さは軽量化の恩恵でもあり取り回し性能は大型クラス最強
  • 高速道路での風圧疲労はネイキッドの宿命でありスクリーン装着で大幅に改善可能
  • 純正シートは長時間でお尻が痛くなりやすいためゲルザブやコンフォートシートは必須級
  • 耕運機と言われる排気音も社外マフラーへの交換で迫力ある重低音サウンドに化ける
  • 積載性は皆無に近いのでツーリングにはリアキャリアやサイドバッグの追加投資が必要
  • 車重184kgの軽さは初心者や女性ライダー、リターンライダーにとって代えがたい安心材料
  • レギュラーガソリン仕様で実燃費も良く大型バイクとしては維持費が格安で済む
  • スリムな車体設計により数値以上の足つきの良さを実現しており立ちゴケリスクが低い
  • 圧倒的なパワーとスペックを求めるなら無理せず上位モデルのMT-09を検討すべき
  • Vツインエンジンの鼓動感にこだわるならスズキのSV650と比較試乗するのが賢明
  • 安価なベース車両として購入し自分好みにカスタムして仕上げる楽しみ方が正解
  • 中古車を選ぶ際はサスペンション設定が改良された高年式モデルを選ぶほうが満足度が高い
  • 欠点を理解して対策できる人にとっては最高のコストパフォーマンスと楽しさを提供するマシン

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