ホンダCB223Sの中古購入を検討しているあなたは、おそらくこんな不安を抱えていませんか?
キャブレーター車特有のトラブルが怖い、値上がり傾向の今どの個体を選べばいいか分からない、購入後に高額な修理が必要になったらどうしよう…。
CB223Sは2008年から2016年まで生産されたネオクラシックスタンダードで、空冷単気筒エンジンとシンプルな構造が魅力です。
しかし生産終了から10年が経過し、最終モデルでも15年以上が経つ現在、中古車選びには慎重さが求められます。
特に走行距離3万キロを超えると買取相場が約27%も急落するという市場データもあり、購入タイミングと個体選定が極めて重要になっています。
バイク歴20年の私が実際の市場データと整備経験をもとに、CB223S中古購入で絶対に後悔しないための注意点を完全網羅しました。
カフェレーサーカスタムベースとしても人気のこのモデルですが、不人気だから安いという時代は終わり、むしろ値上がり傾向にあります。
バイク王などの大手から地元専門店まで、どこで買うべきかという購入先選びから、壊れやすいと言われる部位の見極め方、さらには新車時代からの価格推移まで、この記事ですべて分かります。
- CB223S中古の3大リスクと経年劣化の実態
- 走行距離別の適正価格と「3万キロの壁」の真実
- 購入前にチェックすべき5つの重要ポイント
- 避けるべき危険な個体の見分け方と賢い購入先選び
CB223S中古の注意点とは?知らないと後悔する3つの理由
CB223Sの中古車を購入する際、価格の安さだけで判断すると痛い目に遭います。
このセクションでは、中古市場における本モデル特有のリスクを徹底解説します。
生産終了から15年以上…経年劣化は避けられない現実
CB223Sは2008年4月に発売され、2016年に生産終了したモデルです。
つまり最終モデルでさえ、2026年現在で10年が経過しています。
初期型に至っては18年もの歳月が流れており、バイクにとって経年劣化は避けられない現実です。
経年劣化しやすい主要部品
| 部品名 | 劣化の症状 | 交換目安 |
|---|---|---|
| ゴム類(ホース・シール) | 硬化・ひび割れ・オイル漏れ | 10年または走行2万km |
| キャブレーター内部 | ガソリン固着・ジェット詰まり | 使用状況による |
| 電装系(配線・スイッチ) | 接点不良・断線 | 15年前後 |
| フューエルタンク内部 | 錆・腐食 | 長期放置車に多発 |
| フロントフォークシール | オイル滲み・漏れ | 走行2〜3万km |
特に注意すべきは、低走行距離でも長期保管されていた車両です。
例えば10年落ちで走行3,000kmという個体は一見魅力的に見えますが、ガソリンタンク内部で燃料が劣化し、錆が発生している可能性が高いのです。
タンク内の錆はキャブレーターへの燃料供給に悪影響を及ぼし、最悪の場合はキャブレーターのオーバーホール(3〜5万円)とタンクの錆取りコーティング(2〜3万円)が必要になります。
「不人気だから安い」は過去の話
かつてCB223Sは派手さに欠けることから不人気モデルとされ、中古価格も抑えられていました。
しかし2020年代に入り、空冷キャブレーター車という「ライダーが自らメンテナンスできる最後の世代」としての価値が再評価され、値上がり傾向にあります。
2026年2月現在、平均小売価格は約36万円で推移しており、状態の良い個体は40万円を超えることも珍しくありません。
キャブレーター車ならではの落とし穴
CB223Sは電子制御燃料噴射装置(FI)ではなく、キャブレター式を採用しています。
このシンプルな機構が魅力である一方、中古車選びでは大きな落とし穴にもなりえます。
キャブレター詰まりは素人では判断困難
キャブレーターの内部状態は、外観からは全く判断できません。
エンジンが始動したからといって、キャブレーターが正常とは限らないのです。
実際に購入後、以下のような症状が出てから異常に気づくケースが多発しています。
- アイドリングが不安定で信号待ちでエンストする
- アクセルを開けても加速がもたつく(スロットルレスポンスの悪化)
- チョークを戻すとエンジンが止まってしまう
- 冷間時は問題ないが、温まると調子が悪くなる
これらの症状はキャブレーター内部のジェット(燃料を噴射する小さな穴)の詰まりや、フロートバルブの固着が原因です。
長期放置されていた車両では、ガソリンが酸化してワニス状の堆積物となり、キャブレーター内部を塞いでしまいます。
キャブレーターのオーバーホール費用
購入後にキャブレーターの不調が判明した場合、専門店でのオーバーホール作業が必要です。
作業工賃の相場は以下の通りです。
| 作業内容 | 費用相場 | 作業時間 |
|---|---|---|
| キャブレーター分解清掃 | 15,000〜25,000円 | 2〜3時間 |
| ジェット類交換(部品代込み) | +5,000〜8,000円 | − |
| フロートバルブ交換 | +3,000〜5,000円 | − |
| ガスケット一式交換 | +2,000〜3,000円 | − |
車両価格が安くても、購入直後に3万円以上の整備費用が発生すれば、トータルコストは高くつきます。
だからこそ、購入前の実車確認で冷間始動とアクセルレスポンスを必ずチェックする必要があるのです。
「壊れやすい」と言われる本当の理由
ネット上では「CB223Sは壊れやすい」という声も見かけますが、これは誤解と事実が入り混じった情報です。
ベースとなったFTR223譲りのMC40E型エンジンは、非常に堅牢な設計で知られています。
しかし経年により特定の部位にトラブルが集中しているのも事実です。
最頻出トラブル:スターターモーターの故障
CB223Sで最も報告頻度が高いのが、スターターモーター(セルモーター)の不具合です。
症状としては以下のようなものがあります。
- バッテリーは正常なのに、セルボタンを押しても反応がない
- 「キュル…キュル…」と重苦しく回り、エンジンがかからない
- モーターを手で叩くと一時的に回るようになる
- 始動に成功する時と失敗する時がある
原因はスターターモーター内部のカーボンブラシの摩耗、またはアーマチュア(回転子)のコンミュテーター部分の汚れや摩耗です。
特に長期間乗らずに放置された車両では、ブラシが固着するケースが多く見られます。
幸いなことに、CB223Sのスターターモーターは社外品の互換モーターが流通しており、約7,000円程度で入手可能です。
DIYでの交換難易度も中程度であり、工具と多少の知識があれば自分で対応できます。
ただし、購入前にこのトラブルの前兆を見逃すと、ツーリング先での始動不良という最悪の事態を招きます。
単気筒エンジン特有の振動による影響
CB223Sはバランサーを搭載していますが、単気筒エンジン特有の振動を完全には打ち消せていません。
この振動は長期使用により以下のような影響を及ぼします。
- 各部ボルトの緩み(特にエキゾーストパイプ取り付け部)
- ハンドルバーエンドの脱落
- ミラーの共振による視界不良
- ウィンカーステーの疲労破壊
これらは致命的な故障ではありませんが、走行中の脱落は危険です。
中古車購入時は、各部ボルトの締め付けトルクを確認し、必要に応じて増し締めを依頼しましょう。
バイク歴20年の視点:
CB223Sは決して壊れやすいバイクではありません。
ただし「適切なメンテナンスがされていない個体」は確実に存在します。
個体差が大きいからこそ、購入前の徹底したチェックが生死を分けるのです。
CB223S中古で絶対チェックすべき5つのポイント
このセクションでは、実車確認時に必ずチェックすべき具体的なポイントを解説します。
これらを押さえれば、問題のある個体を見抜けます。
| チェック項目 | 重要度 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 走行距離の真偽 | ★★★★★ | ハンドル・ステップ・シートの摩耗度で判断 |
| 冷間始動性 | ★★★★★ | エンジンを冷やした状態でセル一発始動を確認 |
| オイル漏れ | ★★★★☆ | エンジン下部・フォーク・リアサスを目視 |
| タンク内部 | ★★★★☆ | 給油口からライトで照らして錆を確認 |
| フレームの歪み | ★★★★★ | 正面・側面から直線性を確認 |
走行距離は「数字」より「実態」を見抜け!
走行距離メーターの数値は、中古車価格を決定する最大の要因です。
しかしメーターの巻き戻しや、メーター交換による走行距離の不正確さは、中古バイク市場では決して珍しくありません。
数字だけを信じるのではなく、車体全体の使用感から真実を読み取る必要があります。
走行距離の真偽を確かめる3つのチェックポイント
① ハンドルグリップとスイッチボックスの摩耗
ハンドルグリップのゴムは、長時間の握り込みにより必ず摩耗します。
特に右グリップのアクセル側は、表面がテカテカに光沢を帯び、凹凸が消えていきます。
メーター表示が1万km以下なのに、グリップが明らかにすり減っている場合は要注意です。
またウィンカーやホーンのスイッチボタンも、使用頻度により摩耗します。
表面の文字が消えかかっている、ボタンの押し心地がヘタっている場合は、相応の走行距離を経ている証拠です。
② フットペグ(ステップ)の削れ具合
ライダーが足を置くフットペグは、走行中の靴との摩擦で確実に削れていきます。
特にCB223Sはコーナリング時にステップを擦りやすい車高設定ではありませんが、それでも2万km以上走行すれば表面に摩耗痕が現れます。
メーター表示が5,000km以下なのに、ステップが明らかに削れている、あるいはステップの滑り止めギザギザが消失している場合は、走行距離が疑わしいと判断すべきです。
③ シート表皮のヘタリと破れ
シートは体重が常時かかる部位であり、使用頻度が如実に表れます。
座面を手で押してみて、弾力がなくスポンジが底づきしている感触があれば、相応の使用歴があると考えられます。
走行距離別の適正価格と「3万キロの壁」
中古バイク市場には、走行距離による明確な価格の断層が存在します。
CB223Sの場合、走行距離が3万kmを超えると買取相場が約27%も急落するという市場データがあります。
| 走行距離 | 平均買取相場 | 市場評価 |
|---|---|---|
| 0〜1,000km | 29.1万円 | 新古車クラス・希少価値高 |
| 1,001〜5,000km | 27.9万円 | プレミアム・高値安定 |
| 5,001〜10,000km | 25.8万円 | 標準・良質ゾーン |
| 10,001〜15,000km | 23.4万円 | ボリュームゾーン・狙い目 |
| 15,001〜20,000km | 21.0万円 | 要整備ライン |
| 20,001〜30,000km | 17.4万円 | 減価加速期 |
| 30,001〜40,000km | 12.6万円 | 【3万キロの壁】価値急落 |
| 40,001km以上 | 7.8万円以下 | レストアベース |
この価格断層が意味するのは、市場が「CB223Sの主要部品の耐久目安を3万km付近」と認識しているということです。
購入者にとっては、2万km台後半の車両を購入すると、購入直後に資産価値が急落するリスクがある一方で、3万kmを超えて底値になった車両を安価に購入し、浮いた予算で徹底整備するという戦略も成立します。
キャブレーターの状態が命運を分ける
キャブレーター車であるCB223Sにとって、キャブレーターのコンディションは心臓部そのものです。購入前に以下の3点を必ず確認してください。
冷間始動テストは絶対に省略するな
ショップを訪問する際、必ず事前に「エンジンを暖めずに待っていてほしい」と伝えてください。
これは冷間時の始動性を確認するために不可欠です。
暖気後のエンジンは始動が容易なため、キャブレーターの不調を隠せてしまいます。
冷間始動時のチェックポイントは以下の通りです。
- チョークを引いた状態でセル一発で始動するか
- 始動直後のアイドリングが安定しているか
- 白煙や黒煙が過剰に出ていないか
- 異音(カチカチ音は正常、ガラガラ音は要注意)がないか
もしセルモーターが「キュル…キュル…」と重苦しく回る、あるいは全く回らない場合は、前述したスターターモーター故障の前兆である可能性が極めて高いです。
この時点で購入候補から外すか、修理費用を値引き交渉の材料にすべきです。
試乗でアクセルレスポンスを確認
可能であれば試乗させてもらい、実走行時のアクセルレスポンスを確認します。
以下の症状がある場合、キャブレーター内部に問題がある可能性があります。
- アクセルを開けても一瞬遅れて加速する(つまり)
- 低回転域でギクシャクする
- アクセルを戻した時にエンストしそうになる
- 特定の回転域でパワーが抜ける
これらの症状はジェットの詰まりやエアスクリューの調整不良が原因です。
軽度であれば清掃と調整で改善しますが、重度の場合はオーバーホールが必要になります。
オイル漏れは「小さなシミ」も見逃すな
オイル漏れは、放置すると重大な故障につながる危険信号です。
たとえ小さなシミ程度でも、それは症状が進行する前兆と考えるべきです。
チェックすべき3大漏れポイント
① エンジン周辺のオイル漏れ
シリンダーヘッドカバーとクランクケースの合わせ面から、エンジンオイルが滲んでいないか確認します。
CB223Sは空冷エンジンであり、熱膨張と収縮を繰り返すため、ガスケットが劣化しやすい傾向があります。
エンジン下部に黒いオイルの筋が見える、あるいは埃がオイルで固まって付着している場合は、慢性的な漏れが続いている証拠です。
ガスケット交換には工賃込みで1.5〜3万円程度かかります。
② フロントフォークのオイル滲み
フロントフォークのインナーチューブ(銀色の筒)を覗き込み、オイルが滲んでいないか確認します。
CB223Sはフォークブーツが標準装備されていないモデルが多く、インナーチューブが剥き出しです。
そのため点錆が発生しやすく、錆がフォークシールを傷つけてオイル漏れを引き起こします。
フォークのオーバーホール(左右セット)は工賃込みで3〜5万円が相場です。
購入前に確認し、漏れがあれば値引き交渉の材料にしましょう。
③ リアサスペンションのダンパーオイル漏れ
リアサスペンションのダンパー部分からオイルが漏れていると、減衰力が失われ、乗り心地が著しく悪化します。
サスペンション本体を手で触り、オイルで濡れていないか確認してください。
消耗品の状態で前オーナーの「愛情度」が分かる
消耗品の状態を見れば、前オーナーがどれだけ丁寧にバイクを扱っていたかが一目瞭然です。
ここが疎かになっている車両は、他の部分も手抜き整備されている可能性が高いです。
タイヤの状態確認
タイヤは唯一路面と接する部品であり、安全性に直結します。
以下の3点を必ず確認してください。
- 溝の深さ:スリップサインが出ていないか。残り溝が2mm以下なら即交換が必要
- ひび割れ:サイドウォールに細かいひび割れがないか。ひび割れは経年劣化の証
- 製造年月日:タイヤ側面に刻印された4桁の数字を確認。例「2318」なら2018年の第23週製造。5年以上経過したタイヤは交換推奨
CB223Sのタイヤサイズはフロント110/90-18、リア130/80-18です。
前後セットの交換工賃込みで2.5〜3.5万円が相場ですので、購入時にタイヤが限界なら予算に組み込んでおきましょう。
チェーンとスプロケットの摩耗
チェーンは消耗品の中でも特に重要で、伸びきったチェーンは駆動ロスだけでなく、最悪の場合は走行中に切れる危険性があります。
チェーンの状態確認方法は以下の通りです。
- リアスプロケット付近のチェーンを指でつまんで引っ張る。スプロケットから大きく浮く(1cm以上)場合は伸びすぎ
- チェーン全体を目視し、錆が浮いている、リンクがガチガチに固着している箇所がないか確認
- スプロケットの歯が尖っていないか。正常な歯は先端が平ら、摩耗すると鋭利になる
チェーンとスプロケット前後の同時交換は、工賃込みで1.5〜2万円程度です。
ブレーキパッド残量とディスクの摩耗
ブレーキパッドの残量は、キャリパー(ブレーキ本体)の点検窓から目視確認できます。
残り2mm以下なら交換時期です。
またブレーキディスクの厚みも重要です。
ディスクの縁を指でなぞり、段差が明確に感じられる場合は、相応の使用歴があります。
ディスク交換は前後で3〜4万円かかるため、購入判断材料にしてください。
転倒歴を見抜く!フレーム・外装の徹底検査
転倒歴のある車両は、見た目が綺麗でもフレームに歪みが残っている可能性があります。
走行安定性に直結するため、購入前の確認は必須です。
フレームとフォークの直進性確認
バイクを正面と側面から観察し、以下を確認します。
- 正面から:ハンドルを真っ直ぐにした状態で、フロントフォークとフロントホイールが一直線上にあるか。ずれている場合はフォークの曲がりや、ステムベアリングの破損が疑われる
- 側面から:フレームのメインパイプ(タンク下のパイプ)が直線を保っているか。曲がりや凹みがあれば、強い衝撃を受けた証拠
- 後輪の芯出し:真上から見て、リアホイールが車体中心線上にあるか。ずれている場合はスイングアームの歪み
外装パーツの修復痕チェック
転倒した車両は外装パーツに傷や割れが生じるため、修理や交換が行われます。
以下のポイントで修復歴を見抜けます。
- カウル・タンクの塗装:純正塗装と色味が微妙に違う、塗装の艶が均一でない場合は再塗装の可能性
- ボルトの傷:カウルやミラーの取り付けボルトに工具痕(なめ跡)がある場合は、脱着作業が行われた証拠
- レバーとバーエンド:クラッチレバーやブレーキレバーの先端が削れている、バーエンドに傷がある場合は転倒歴あり
転倒歴そのものが悪いわけではありませんが、フレームまでダメージが及んでいる場合は購入を避けるべきです。
軽微な立ちゴケ程度であれば、外装交換だけで問題ない場合もあります。
CB223S中古、こんな個体は避けるべき!見逃しがちな危険サイン
ここまでのチェックポイントを押さえた上で、さらに「購入してはいけない個体」の特徴を知っておきましょう。
これらに該当する車両は、たとえ安くても避けるべきです。
相場より明らかに安すぎる車両の裏事情
CB223Sの平均小売価格は約36万円です。
もし20万円以下で販売されている個体があれば、必ず理由があります。
「安いから」という理由だけで飛びつくと、購入後に高額な修理費用が待っている可能性が高いです。
相場より安い車両に潜むリスク
| 安い理由 | 潜むリスク | 対処法 |
|---|---|---|
| 走行距離5万km超 | エンジンOH視野、各部消耗品要交換 | 整備費用10万円以上を覚悟 |
| 事故歴・修復歴あり | フレーム歪み、走行安定性に問題 | 購入避けるのが賢明 |
| 長期在庫(1年以上) | 売れ残る理由がある、整備放置 | 詳細確認、交渉材料に |
| 現状販売(保証なし) | 整備未実施、故障リスク高 | 購入後の整備費用を見込む |
| 水没歴あり | 電装系全滅の可能性、錆進行 | 絶対に購入しない |
特に「現状販売」や「ノークレーム・ノーリターン」という記載がある車両は要注意です。
これは販売店が整備コストをかけずに売り抜けたいという意思表示であり、購入後のトラブルは自己責任となります。
修復歴の有無を確認する方法
販売店には修復歴の告知義務がありますが、軽微な修理は「修復歴なし」として扱われることもあります。
自分の目で確認するポイントは以下の通りです。
- フレームの溶接痕やパテ盛りの跡
- 左右のカウルやタンクの色味の微妙な違い
- ボルト類に異なるメーカーのものが混在している
- エンジンマウント部分に亀裂や補修跡
これらが確認された場合、たとえ「修復歴なし」と記載されていても、実質的には修復されている可能性があります。
購入前に販売店に詳細を確認し、納得できない場合は購入を見送りましょう。
長期放置車は「動いても」危険信号
バイクは乗らずに放置すると、走行によるダメージ以上に深刻な劣化が進行します。
「10年落ちで走行3,000km」という低走行個体は魅力的に見えますが、実は地雷である可能性が高いのです。
長期放置車に発生する典型的トラブル
① ガソリンタンク内部の錆と腐食
CB223Sのタンクはスチール製です。長期間ガソリンを入れたまま放置すると、タンク内で結露が発生し、錆が進行します。
さらに古いガソリンは酸化してワニス状の堆積物となり、タンク内部に付着します。
この錆と堆積物は、燃料コックやキャブレーターへ流れ込み、ジェットを詰まらせます。
タンクの錆取りとコーティング作業は専門業者に依頼すると2〜3万円、キャブレーターのオーバーホールと合わせれば5万円以上のコストが発生します。
② ゴム類の硬化と亀裂
エンジン周辺のゴムホース、キャブレーターのダイヤフラム、フォークシール、タイヤなど、バイクには多数のゴム部品が使用されています。
これらは紫外線や熱、経年により硬化し、弾力を失います。
硬化したゴムは亀裂が入りやすく、オイル漏れや燃料漏れの原因となります。
一度硬化したゴムは元には戻らないため、交換が必要です。
③ バッテリーの完全放電とサルフェーション
長期放置されたバッテリーは自然放電により完全に空になり、内部で硫酸鉛の結晶(サルフェーション)が生成されます。
この状態になったバッテリーは充電しても復活せず、交換が必要です。
CB223Sのバッテリーは約5,000〜7,000円です。
長期放置車を購入する場合の対策
どうしても低走行距離の個体が欲しい場合、以下の条件を満たす車両のみを選びましょう。
- 販売店で納車整備を実施済み(整備内容の明細書あり)
- タンク内部を確認させてもらい、錆がないことを目視確認
- キャブレーターのオーバーホール済み、または整備保証付き
- 消耗品(タイヤ、バッテリー、オイル、冷却水など)を新品交換済み
これらの整備がされていない「現状販売」の長期放置車は、結局購入後に自分で整備するか、ショップに依頼することになり、トータルコストが跳ね上がります。
試乗を断られたら即座に候補から外すべき理由
中古バイクの購入において、試乗は最も重要な確認手段です。
もし販売店が試乗を拒否した場合、その車両には何らかの隠された不具合がある可能性を疑うべきです。
試乗拒否の典型的な言い訳とその真意
| 販売店の言い訳 | 真意(可能性) |
|---|---|
| 「整備中で試乗できません」 | 整備が必要なレベルの不調を隠している |
| 「保険の関係で試乗不可」 | 試乗させられないほど状態が悪い |
| 「納車整備後なら試乗可能」 | 購入決定後にしか試乗させない=返品させない |
| 「免許証の有効期限が切れてる」 | これは正当な理由(免許証を必ず持参) |
信頼できる販売店であれば、購入検討者に試乗させることをむしろ歓迎します。
試乗により車両の状態を確認してもらうことで、購入後のクレームを防げるからです。
試乗時に確認すべき重要ポイント
試乗が許可された場合、以下のポイントを重点的に確認してください。
- 直進安定性:ハンドルから手を離しても真っ直ぐ走るか(フレームやホイールの歪みチェック)
- ブレーキの効き:前後ブレーキが均等に効くか、引きずりがないか
- 変速フィーリング:ギアチェンジがスムーズか、ニュートラルに入りやすいか
- 振動:異常な振動や共振がないか
- 異音:エンジン音以外の異音(カラカラ、ガラガラ、キーキー音)がないか
試乗を断られた場合、その時点で購入候補から外すのが賢明です。
他にも良い個体は必ず見つかります。
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CB223S中古を賢く買うには?信頼できる購入先の選び方
良い個体を見つけても、購入先選びを間違えると後悔します。
このセクションでは、販売店選びのポイントと購入後のサポート体制について解説します。
バイク王などの大手 vs 地元専門店、どっちが正解?
CB223Sの中古車はバイク王などの大手チェーン店、地元の個人経営バイクショップ、さらにはホンダドリームの認定中古車など、様々な場所で購入できます。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った購入先を選びましょう。
大手チェーン店のメリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 在庫数 | 全国の在庫から選べる、陸送で取り寄せ可能 | 実車確認できない車両も多い |
| 保証 | 最長3年の保証プランあり(有料) | 保証範囲が限定的、免責事項多い |
| 価格 | 明朗会計、価格交渉の余地少ない | 地元店より高め、整備費用別途 |
| 整備 | 一定基準の納車整備実施 | 最低限の整備のみの場合も |
| アフター | 全国店舗で対応可能 | 担当者が変わりやすい |
バイク王などの大手チェーンは、豊富な在庫と安心感が魅力です。
ただし価格は相場通りかやや高めに設定されており、値引き交渉の余地は限定的です。
地元専門店のメリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 関係性 | 顔なじみになれば融通が利く | 店による当たり外れが大きい |
| 価格 | 値引き交渉しやすい | 相場より高い場合もあり |
| 整備 | オーナーの要望に応じた整備可能 | 整備技術は店により差がある |
| アフター | 購入後の相談がしやすい、カスタム相談も | 店が廃業したら終わり |
| 保証 | 独自保証を提供する店もある | 保証なしの店も多い |
地元専門店の最大の強みは、購入後も気軽に相談できる関係性を築けることです。
CB223Sのようなキャブレーター車は、定期的な調整が必要になるため、長く付き合える整備工場を持つことは大きなメリットです。
ホンダドリーム認定中古車という選択肢
ホンダの正規販売店であるホンダドリームでは、認定中古車制度を設けています。
厳しい基準をクリアした車両のみが認定され、最長2年の保証が付帯します。
価格は高めですが、メーカー保証の安心感は絶大です。
特に初めてのバイク購入で不安が大きい方には、ホンダドリームの認定中古車が最も安心できる選択肢と言えます。
購入後の保証・整備内容を契約前に必ず確認!
購入先が決まったら、契約書にサインする前に保証内容と納車整備の詳細を必ず確認してください。
口頭での約束は後から証明できないため、必ず書面で確認することが重要です。
保証で確認すべき5つのポイント
- 保証期間:納車から何ヶ月間有効か(一般的には3ヶ月〜1年)
- 保証範囲:エンジン、ミッション、電装系など、どの部位が対象か
- 免責事項:消耗品、転倒による損傷など、保証対象外の項目を確認
- 走行距離制限:保証期間内でも走行距離が一定を超えると無効になる場合がある
- 保証修理の条件:指定工場でのみ修理可能か、他店での修理は保証対象外か
納車整備の内容を明細書で確認
納車整備の内容は販売店により大きく異なります。
最低限、以下の項目が含まれているか確認してください。
| 整備項目 | チェック内容 |
|---|---|
| エンジンオイル交換 | 新品オイルに交換済みか |
| 冷却水点検・補充 | (水冷車の場合)濃度と量を確認 |
| ブレーキ調整 | 前後ブレーキの効き、パッド残量確認 |
| チェーン注油・調整 | 適正な張り具合に調整済みか |
| タイヤ空気圧調整 | 規定値に調整済みか |
| 灯火類点検 | ヘッドライト、ウィンカー、ブレーキランプの動作確認 |
| バッテリー充電 | 満充電状態で納車されるか |
これらが含まれていない「現状納車」の場合、納車後すぐに自分で整備するか、別途整備工場に依頼する必要があります。
整備費用を含めた総額で判断しましょう。
購入後の安心をプラス:
CB223Sを購入したら、盗難保険とロードサービスへの加入をおすすめします。
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