「Z900って、なんか不人気らしい」——そんな言葉を見かけて、購入を迷っていませんか。
バイク歴20年、数えきれないほどの車種に乗ってきた私が、忖度なしに正直にお答えします。
結論から言うと、Z900は不人気なのではなく、強すぎる兄貴分・Z900RSの陰に隠れているだけです。
この記事では、Z900が不人気と言われる本当の理由から、2026年モデルで何が変わったか、欠点と対策、Z900RSとの比較まで、買う前に知っておくべきことを全部まとめました。
この記事を読むとわかること
- Z900が「不人気」に見える本当の理由と、その正体
- 2026年モデルで追加された新機能とZ900RSとのスペック比較
- 購入前に知っておきたい4つの欠点と、それぞれの具体的な対策
- 自分がZ900に向いているかどうかの判断基準
Z900が”不人気”に見える、たった1つの本当の理由
Z900RSが強すぎるせいで、Z900の実力が霞んでいる
実は、Z900そのものに欠陥があるわけではありません。
問題は、同じベース設計を持つZ900RSが「あまりにも人気すぎる」ことです。
Z900RSは2018年の登場以来、レトロなデザインと乗りやすさで幅広い層を一気に取り込みました。
バイク初心者から大型ベテランまで、「とりあえずZ900RS」という選び方が定着してしまったんですよね。
その結果、同じカワサキのZシリーズでも、Z900はどうしても「なぜZ900RSじゃないの?」という目線にさらされやすくなりました。
不人気なのではなく、隣に超強力なライバルがいるせいで、相対的に目立ちにくくなっている状態です。
これはZ900が悪いのではなく、Z900RSが良すぎるというだけの話です。
販売ランキングが証明する「Z900RS 7年連続1位」という現実
数字で見るとより鮮明になります。Z900RSは2018年の発売以来、全国二輪車用品連合会の販売ランキングで大型バイク部門7年連続1位を記録し続けています。
これだけの人気モデルと同じブランド・同じZシリーズとして並ぶわけですから、Z900が目立ちにくいのは構造的な問題とも言えます。
一方で、Z900の販売台数が極端に少ないわけでもありません。
Z900RSほどの爆発的な人気はないにしても、スポーツ志向のライダーには着実に支持されています。
「不人気」ではなく「Z900RSが1強すぎる」が正確な表現です。
Z900が不人気ではなく「隠れた実力派」である理由
バイク歴20年で様々なネイキッドに乗ってきた経験から正直に言うと、Z900は「分かる人が選ぶバイク」です。
Z900RSのレトロデザインに惹かれない、純粋にスポーツ走行を楽しみたい、コストパフォーマンスを重視したい——そういう明確な軸を持ったライダーほど、Z900の価値をきちんと理解しています。
「なんとなくかっこいい」で選ぶ人はZ900RSへ流れますが、「走りで選ぶ」人はZ900に戻ってくる。そういうバイクなんです。
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 不人気 | Z900RSが1強すぎるだけ |
| 影が薄い | スポーツ志向層には着実に支持されている |
| なぜZ900RSじゃないの? | 走り重視・コスパ重視の人には正しい選択 |
欠点を正直に言う:Z900のここが惜しい4つのポイントと対策
不人気の理由が見えてきたところで、次は欠点を包み隠さずお伝えします。
良いことばかり言っても意味がないので。
欠点①:シート高810mmは小柄なライダーに厳しいかも
結論から言うと、身長165cm以下のライダーには足つきがきつく感じる場面があります。
カワサキ公式サイトのスペックによれば、Z900のシート高は810mm。
2026年モデルのZ900RSも同じ810mmで、シート高での差はありません。
ただし810mmという数値自体が、身長165cm以下のライダーには「あと少し届かない」と感じる場面があるんですよね。
両足べったりは難しくても、片足でしっかり支えられれば走行上の問題はありません。
まず試乗で確認することが何より大事です。
もし足つきに不安があるなら、以下の対策が有効です。
| 対策 | 効果の目安 |
|---|---|
| ローダウンリンクキット装着 | 約20〜30mm低下 |
| 薄型シートへの交換 | 約10〜20mm低下 |
| 厚底ブーツの着用 | 約30mm程度のかさ増し |
欠点②:純正シートが硬め → ロングツーリングで尻が悲鳴を上げる
高速道路を2〜3時間走り続けると、お尻の痛みが出てくることがあります。
これはオーナーの多くが共通して語っていることで、Z900の純正シートはスポーツ走行を意識した硬めの設計になっています。
ただし、対策は豊富にあります。社外シートへの交換か、ゲルザブ(ゲルシートクッション)の活用で、快適性はかなり改善されます。
「シートが硬い=ロングツーリングに向かない」ではなく、「シートを変えれば化ける」バイクです。
欠点③:ネイキッドなので高速では風の影響をモロに受ける
これはZ900に限らず、ネイキッドバイク全般の宿命です。
とはいえ、高速道路を100km/h以上で走ると風圧による疲労は無視できません。
スクリーンなしで長距離を走ると、上半身がジワジワと消耗していきます。
逆に言えば、対策が明確です。社外のウインドスクリーンを装着するだけで、高速での快適性は劇的に改善されます。
価格も5,000円〜20,000円程度の製品が揃っており、コスパの良いカスタムのひとつと言えます。
街乗りやワインディングがメインなら、風防は必要ないと感じる人がほとんどです。
ロングツーリングを想定している場合だけ検討すればOKです。
欠点④:Z900RSと比べると「所有欲を満たすオーラ」で負ける
欠点ではあるんですが、これはかなり主観的な話です。
正直に言うと、Z900はシャープでスポーティなデザインながら、Z900RSのようなクラシックな「眺めていたくなる佇まい」はありません。
「バイクを磨きながらニヤニヤしたい」「駐車場でオーナーとして誇らしい気持ちになりたい」という所有欲を重視するなら、Z900RSの方が満足度は高いでしょう。
一方で、「走りで勝負したい」「スポーティなデザインが好き」という人には、Z900のシャープなスタイリングは十分魅力的です。
デザインの好みは人それぞれなので、実車を必ず確認してください。
実はすごい!2026年モデルで進化したZ900の5つの魅力
欠点を正直に話したので、今度はZ900の魅力を語らせてください。
特に2026年モデルは、これまでの不満点がかなり解消されています。
魅力①:124PS+214kgの軽量ボディが生む、クラス最高峰のハンドリング
ワインディングでZ900に乗ると、「このバイク、軽い」と驚くはずです。
最高出力124PS(9,500rpm)を発揮しながら、車両重量は214kgに抑えられています。
同クラスのライバルと比べてもトップクラスの軽さです。
パワーウェイトレシオで換算すると、1PSあたり約1.7kgという数字。
これが「ひらひら曲がれる」「コーナーで吸い込まれるように向きが変わる」という感覚につながっています。
街乗りでもワインディングでも「乗り手が意図した通りに動いてくれる」感覚は、Z900の最大の武器です。
魅力②:素直なエンジン特性で初心者から上級者まで乗りこなせる
「意外な事実を言うと」—— 948ccの直列4気筒エンジンは、スペック上はかなりパワフルですが、乗り味は非常に素直です。
急激なトルクの立ち上がりがなく、低回転から高回転まで線形に加速していきます。
大型免許を取ったばかりのライダーが「最初の1台」として選べるくらい、扱いやすいエンジン特性。
それでいて、サーキット走行でも十分な速さを持っているので、上達しても物足りなくなりません。
「速いバイク=難しいバイク」ではない、という典型例です。
魅力③:同価格・同燃費でもパワーはZ900が8PS上回る
価格・パワー・軽さの3点でZ900はZ900RSより有利です。
Z900の新車価格は148万5,000円(税込)に対し、Z900RS Black Ball Editionは152万9,000円と4万4,000円の差があります。
| 項目 | Z900(2026年) | Z900RS Black Ball Edition(2026年) |
|---|---|---|
| 新車価格(税込) | 148万5,000円 | 152万9,000円 |
| 最高出力 | 124PS / 9,500rpm | 116PS / 9,300rpm |
| 最大トルク | 98N・m / 7,700rpm | 98N・m / 7,700rpm |
| 燃費(WMTCモード) | 20.5km/L | 20.5km/L |
| 車両重量 | 214kg | 216kg |
| シート高 | 810mm | 810mm |
4万4,000円安い上に、最高出力はZ900の124PSがZ900RSの116PSを上回り、車重もZ900が2kg軽い。
「より安く、より速く、より軽いバイクが欲しい」という人には、Z900の方が明らかに合理的な選択です。
魅力④:2026年モデルでクイックシフター&クルーズコントロール搭載
欠点として「電子制御が少ない」と言われてきたZ900ですが、2026年モデルで大きく変わりました。これが今Z900を買うべき理由のひとつです。
| 装備 | 2025年以前 | 2026年モデル |
|---|---|---|
| クイックシフター | なし | ✅ 追加 |
| クルーズコントロール | なし | ✅ 追加 |
| トラクションコントロール | ✅ あり | ✅ あり |
| ABS | ✅ あり | ✅ あり |
| アシスト&スリッパークラッチ | ✅ あり | ✅ あり |
クルーズコントロールが追加されたことで、高速道路でのロングツーリングが格段に楽になりました。
「電子制御が少ない」という欠点は、2026年モデルではほぼ解消されています。
魅力⑤:カスタムパーツが豊富で「自分色」に染めやすい
Z900は発売から7年以上が経過しており、カスタムパーツの選択肢が非常に豊富です。
マフラー、サスペンション、外装パーツ、ハンドル周りまで、純正・社外合わせて幅広いラインナップが揃っています。
カスタムをやりたい人にとって、「パーツがない」というストレスを感じにくいのは大きなメリットです。
ツーリング仕様にもサーキット仕様にも変えられる汎用性があります。
「自分だけの1台を育てる楽しみ」を味わいたいなら、Z900は最高の素材です。
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Z900とZ900RS、あなたに合うのはどっちか?
魅力が分かったうえで、多くの人が一番悩むのがこの比較です。
Z900にしようか、Z900RSにしようか——その答えを一緒に整理しましょう。
スポーツ走行・コスパ重視ならZ900
Z900を選んで正解なのは、「走りを純粋に楽しみたい人」です。
124PSという最高出力はZ900RSの111PSを上回り、軽快なハンドリングと合わさってスポーツ走行での満足度が高いです。
燃費もWMTCモードで20.5km/Lとクラストップレベル。
Z900RSより4万4,000円安い価格で、より高出力・同等燃費というコスパの良さは、長く乗るほど効いてきます。
「とにかく走りが楽しいバイクが欲しい」という人には、Z900の方が圧倒的に向いています。
ゆったり街乗り・所有欲・リセールバリュー重視ならZ900RS
前のセクションとは対照的に、「バイクに乗る時間よりも、バイクと過ごす時間を大切にしたい」というなら、Z900RSに軍配が上がります。
レトロデザインが生む「眺めていたくなる所有感」は、Z900にはない独特の魅力です。
また、7年連続販売1位という圧倒的な人気は中古市場での価格維持にもつながっており、売却時のリセールバリューはZ900より高い傾向があります。
「いつか手放す可能性がある」なら、Z900RSの方が資産として安心です。
こんな人にはZ900を推薦します
20年間バイク乗りを見てきて、「この人にはZ900が絶対に合う」と感じるパターンがあります。
| Z900が向いている人 | Z900RSが向いている人 |
|---|---|
| ワインディング・サーキットが好き | 街乗り・ゆったりツーリングが中心 |
| シャープ・スポーティなデザインが好き | レトロ・クラシックなデザインが好き |
| 燃費・コスパを重視する | 所有欲・リセールを重視する |
| カスタムで個性を出したい | ノーマルで長く乗りたい |
| 高回転まで回してスポーツ走行を楽しみたい | 低中速のトルク感でゆったり走りたい |
どちらが「良いバイク」かではなく、どちらが「あなたに合うバイク」かを基準に選んでください。
💡 Z900RSの売却・乗り換えを考えているなら
Z900RSは人気が高く、中古市場でも値崩れしにくいバイクです。
乗り換えを検討しているなら、まず今の愛車の査定額を確認してみましょう。
バイク歴20年の結論として「1円でも高く売る方法」をまとめた記事も参考にしてください。
中古・購入前に知っておきたい完全チェックリスト
Z900が自分に向いていると分かったら、次は「どう買うか」です。
新車・中古それぞれのポイントをまとめました。
① シート高810mmを自分の体格でクリアできるか確認する
欠点のセクションでも触れましたが、これが最初の関門です。
ディーラーへ行き、必ず跨って確認してください。カタログ数値だけで判断するのは危険です。
試乗時のチェックポイントは「信号待ちで片足がしっかり地面に着くか」「取り回しで車体を支えられるか」の2点です。
完全に両足が届かなくても、片足で体重を支えられればほとんどの場面で問題ありません。
「ちょっと不安だな」と感じたら、ローダウンキットという選択肢もあります。
購入後に対策できる問題なので、諦める前に確認を。
② 中古を狙うなら2017〜2022年式がコスパの狙い目
Z900が「不人気」と言われる恩恵をもっとも受けられるのが中古市場です。
Z900RSと比べて需要が低い分、同年式でも価格が抑えられているケースが多くあります。
2017〜2022年式は程度の良い車両が多く出回っており、バイクブロスやGooBikeで50万〜80万円台の物件も見つかります。
ただし中古を選ぶ際は、以下の点を必ず確認してください。
| チェック項目 | 理由 |
|---|---|
| 整備記録・メンテ履歴 | 消耗品交換の履歴が分かる |
| エンジンオイルの状態 | 乳化していたら要注意 |
| フロントフォークのオイル漏れ | 修理費が高くなりやすい |
| チェーンの伸び・スプロケの摩耗 | 交換費用を見積もりに含める |
安さだけで飛びつかず、状態と履歴を総合的に判断してください。
③ 試乗でエンジン・クラッチの状態を必ず確認する
中古購入での後悔の多くは「試乗しなかった」か「試乗が不十分だった」ことが原因です。
走り出した瞬間に気づくことが山ほどあります。
特に確認してほしいのは3点。エンジンの始動性と異音がないか、クラッチのつながり具合が自然か、ブレーキの効きに違和感がないか。
これらは試乗30分でほぼ判断できます。
「なんとなく引っかかる感じ」があったら、その直感は正しいことが多いです。
納得できるまで乗り、不安があれば別の車両を探す勇気も必要です。
④ 年間総コストを計算してから購入を決断する
バイクの維持費は車体価格だけではありません。
購入前に年間の総コストを把握しておくことが、後悔しない買い物の鉄則です。
| 費用項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(251cc以上) | 6,000円 |
| 自賠責保険(2年) | 約5,000円/年 |
| 任意保険 | 30,000〜80,000円 |
| 車検(2年ごと) | 約60,000〜80,000円 |
| 消耗品(タイヤ・チェーン等) | 30,000〜60,000円 |
| ガソリン代(年間5,000km想定) | 約35,000〜40,000円 |
年間トータルで15〜25万円程度を見込んでおくと、購入後のギャップが少なくなります。
💡 任意保険の見直しで年間1〜2万円変わることも
大型バイクの任意保険は、同じ補償内容でも保険会社によって保険料が大きく変わります。
更新前に一度比較してみると、年間10,000〜20,000円安くなるケースも珍しくありません。
保険比較インズウェブで無料で比較できます。
💡 更新前に必ず確認を。保険料、比較で最大20,000円変わります
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