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CB400FOUR復刻版と旧車の違いとは?3世代の歴史を徹底解説

ホンダ

CB400FOURという名前のバイクが、実は3世代も存在することをご存知でしょうか。

「ヨンフォアと復刻版って何が違うの?」「NC36って本物のヨンフォアじゃないの?」——そんな疑問を持ってこのページにたどり着いた方は、かなり鋭い感覚をお持ちだと思います。

実はこのcb400four 復刻版 違いという問いには、単なるスペック差を超えた、半世紀にわたるホンダの歴史とロマンが詰まっているのです。

この記事では、1974年に誕生した初代408cc、免許制度改正を受けて登場した398cc(FOUR-I・II)、そして1997年に発売されたNC36型の3世代を、エンジン・マフラー・外観・フレーム番号まで徹底的に比較します。

「バケヨンとヨンフォアの見分け方」や「CB400FOURが半世紀経っても色褪せない理由」まで、バイク歴20年の視点でわかりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読んでわかること

  • CB400FOURの3世代(408cc・398cc・NC36)のスペックと本質的な違い
  • 「復刻版」NC36が実はヨンフォアではなくCB750FOURをモチーフにしている事実
  • バケヨン(偽ヨンフォア)を見分けるための具体的なチェックポイント
  • NC36の現在の価値と、旧車・復刻版どちらを選ぶべきかの判断基準
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CB400FOUR「復刻版」とヨンフォアの違い…正直、別のバイクです

「同じ名前だから似たようなバイクでしょ」と思っているとしたら、それは大きな誤解です。

1974年生まれのヨンフォアと1997年生まれのNC36は、名前こそ同じCB400FOURを冠していますが、エンジン・フレーム・設計思想のすべてが根本から異なります。

まずはその違いを整理しましょう。

まず結論として、両者のスペックを一目で比較できる表を用意しました。

スペック項目ヨンフォア 408cc(1974年)ヨンフォア 398cc(1976年〜)NC36(1997〜1998年)
エンジン形式空冷SOHC 2バルブ 直4空冷SOHC 2バルブ 直4水冷DOHC 4バルブ 直4
総排気量408cc398cc399cc
最高出力37ps / 8,500rpm36ps / 8,500rpm53ps / 10,000rpm
最大トルク3.2kgm / 7,500rpm3.1kgm / 7,500rpm4.1kgm / 7,500rpm
変速機6速リターン6速リターン5速リターン
装備重量183kg184kg210kg
マフラー形式4-into-1(右側1本出し集合管)4-into-1(右側1本出し集合管)4本出し(独立排気管)
当時の新車価格327,000円327,000円579,000円(税抜)

(出典:バイクブロス CB400FOUR諸元表

見た目はそっくり、でも中身はほぼ別物?エンジンから違う話

出典:BikeBros.

1970年代のヨンフォアは、空冷SOHC2バルブの直列4気筒エンジンを搭載したカフェレーサーです。

エンジンは風で冷やす「空冷」のため、シリンダー周りはシュッとスリムで、見た目にも軽快な印象があります。

最高出力は37psで、今の感覚だと「非力では?」と思うかもしれませんが、装備重量183kgという軽さと合わさることで、当時の400ccクラスとしては革新的な走りを実現していました。

出典:BikeBros.

一方、1997年に登場したNC36型は、水冷DOHC4バルブという、当時のCB400SF(CB400スーパーフォア)と基本的に同じエンジン構造を採用しています。

簡単に言うと、「現代的なスポーツエンジンをクラシックなボディに詰め込んだ」イメージです。

最高出力は53psへと大幅に向上していますが、それと引き換えに装備重量は210kgまで増加しました。

「6速から5速」になった理由

変速機の段数も見逃せないポイントです。

旧車のヨンフォアが6速なのに対し、NC36は5速に変更されています。

これはミスではなく、意図的な設計です。

NC36のエンジンは低中速域のトルクを重視したチューニングが施されており、市街地やツーリングで頻繁なシフトチェンジをしなくても悠然と走れるよう設計されています。

「ノスタルジックな乗り味」を実現するための合理的な選択と言えるでしょう。

「空冷に見せる」ための執念のデザイン

ホンダの開発チームは、水冷エンジンであることをできる限り目立たなくするための努力を惜しみませんでした。

エンジンのクランクケース周りを意図的に分厚く造形して重厚感を出し、本来は冷却に必ずしも必要ではない冷却フィンをシリンダーに深く刻み込んでいます。

さらに、ラジエーターはこのクラスで最小サイズのものを採用することで存在感を消しました。

細部まで「クラシックに見せる」ことへの徹底したこだわりが詰まっています。

マフラーが”逆向き”になった理由…集合管から4本出しへ

ヨンフォアを象徴するデザインといえば、車体右側にすっきりと流れる4-into-1の集合管マフラーです。

4本のエキゾーストパイプが1本にまとまり、スポーツバイクとしての軽快感を視覚的に表現しています。

ところが、NC36型では左右に2本ずつ振り分けられた「4本出し独立排気管」を採用しています。

一見すると「復刻版なのに旧車と逆の方向性では?」と思うかもしれません。

ここが面白いところで、NC36が真にモチーフとしたのは1970年代の「CB400FOUR」ではなく、伝説の「CB750FOUR」だったのです。

ホンダは「4発が、聞こえる」というキャッチコピーを掲げ、CB750FOURが放っていた重厚な排気音と脈動感を400ccクラスで再現することに心血を注ぎました。

4本独立排気管は、その音響的なこだわりの産物です。ダミーではなく、各気筒から本当に独立して排気される本格的な構造です。

ただし、これだけ豪華な装備を積んだ結果、車重は旧車比で約27kg増という現実も生まれました。

つまり、NC36を「ヨンフォアの復刻版」と呼ぶのはユーザーやメディアが自然に使い始めた愛称であり、ホンダの公式な呼称ではありません。

メーカーとしての正式な車名は「CB400FOUR」のみです。

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CB400FOUR「旧車」は408ccと398ccがある…その違いと4つの仕様とは?

「ヨンフォアと言えばあの1970年代のバイク」というイメージがありますが、実はこの時代だけでも4種類の仕様が存在します。

しかもそれぞれ、時代の法律に翻弄された数奇な歴史を持っています。

仕様年式排気量ハンドル必要免許
CB400FOUR(初代)1974年408ccフラット(コンチネンタル)大型自動二輪
CB400FOUR-I1976年〜398ccフラット(コンチネンタル)中型自動二輪(中免)
CB400FOUR-II1976年〜398ccセミアップ中型自動二輪(中免)
1977年輸出仕様1977年408ccフラット(海外規格に準拠)

408ccが「中免で乗れないバイク」になったワケ

1974年にデビューしたCB400FOURの初代は、排気量408ccの4気筒エンジンを搭載していました。

4本のエキゾーストパイプが1本にまとまる4-into-1集合管は美しく、6速ミッションという当時では先進的な装備も持ち合わせていた、まさに「革命的な400cc」でした。

ところが翌1975年10月、日本の自動車免許制度に大きな改正が入ります。

「中型限定自動二輪免許(400cc以下)」という区分が新たに設けられたのです。

これにより、408ccのCB400FOURは「大型免許が必要な車両」に分類され、国内市場での販売に致命的な打撃を受けることになりました。

ホンダは急遽対応を迫られます。

エンジンのストロークを短縮して排気量を398ccに抑えた新モデルを投入し、中型免許でも乗れるヨンフォアとして市場に送り出しました。

当時の新車価格は据え置きの327,000円。

わずか10ccの差が、バイクの「売れる・売れない」を分けてしまった歴史的な瞬間です。

なお、国内では408ccの販売が終了した後も、海外市場(北米・欧州など)では400cc制限がないため、408ccモデルが1977年まで輸出され続けました。

これが「1977年輸出仕様」です。

大型化されたウインカーやテールランプなど、現地の保安基準に合わせた装備が加えられています。

398ccのI型とII型、何が違う?年式の見分け方も

398ccになったヨンフォアには、「FOUR-I」と「FOUR-II」という2つのバリエーションが用意されました。

決定的な違いはハンドルの形状と、それに伴う乗車姿勢です。

FOUR-Iは初代408ccのスタイルを忠実に継承し、低くフラットなコンチネンタルハンドルを採用したスポーツ仕様です。

前傾姿勢が強く、純粋なカフェレーサーとしての味わいを残しています。

一方FOUR-IIは、よりリラックスした乗車姿勢を求めるユーザー向けにセミアップハンドルを採用した仕様で、ツーリングや教習車としての運用も見据えた設計となっています。

ハンドルが高くなった分、ブレーキホースやケーブル類も専用品に交換されており、全幅・全高の寸法もFOUR-Iとは異なります。

フレーム番号で年式・仕様を見分ける

旧車市場で車両の素性を確認する際、最も確実な証拠がフレーム番号です。

刻印はステアリングヘッドパイプ(ステム周り)の右側に打刻されています。

モデルフレーム番号の規則ポイント
408ccモデル(初代)CB400F-1000001〜「100」から始まる
398ccモデル(FOUR-I/II)CB400F-1080001〜「108」が中型免許対応の証
NC36型(復刻版)NC36型式(CB400FOURと刻印)フレーム構造はダブルクレードル

「108」から始まるフレーム番号は、中型免許で乗れる国内正規398ccモデルの証明であり、旧車愛好家の間で極めて重要視されるポイントです。

旧車を購入する際や、知人のバイクの年式を確認したいときには、まずここをチェックする習慣をつけておきましょう。

また、408ccと398ccの見分け方として外観上の変化もあります。

サイドカバーの仕上げが一つの目安で、408ccモデルはタンクと同色に塗装されているのに対し、398ccモデルはコスト削減のためブラックの樹脂製に変更されています。

さらに、タンデムステップの取り付け位置もスイングアームからフレーム側に変更されており、同乗者の乗り心地が改善されています。

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CB400FOURが「ヨンフォア」と呼ばれる理由…50年経っても色褪せない伝説

「ヨンフォア」という愛称は、発売から半世紀経った今も若いライダーの口から当たり前のように出てきます。

なぜこれほど長く愛されるのか、その背景にある呼称の由来と、旧車市場で生まれた「バケヨン」という現象を解説します。

「ヨンフォア」という愛称はいつから?公式名称ではない理由

「ヨンフォア」という呼び方の由来は、実にシンプルです。

排気量を表す「400(ヨン)」と、4気筒エンジンを意味する英語「FOUR(フォア)」を組み合わせた、自然発生的な造語です。

1974年の発売当時、ホンダの直列4気筒モデル群はそれぞれ愛称で呼ばれていました。

フラッグシップのCB750FOURは「ナナハン」、先代のCB350FOURは「サンゴーフォア」。

この流れを自然に受け継いで、CB400FOURも「ヨンフォア」と呼ばれるようになりました。

つまり1974年の発売初期から今日まで、約50年間にわたって使われ続けている歴史ある愛称なのです。

ただし、これはあくまでユーザーとメディアが自然に定着させた愛称であり、ホンダの公式カタログやパーツリストに「ヨンフォア」という表記が正式な車名として使われたことはありません。

「CB400F」と「CB400FOUR」の混同に注意

検索する際に気をつけてほしいのが「CB400F」という表記です。

歴史的には、1970年代のCB400FOURの型式名(機種コード)として「CB400F」が使われていました。

ところが2013年、ホンダは直列2気筒エンジンを搭載した全くの別車種「CB400F(NC47型)」を正式車名として発売しました。

この結果、「CB400F」で検索すると300万円超の旧車4気筒と、数十万円台の現代の2気筒が混在して表示される状況になっています。

1970年代の旧車やNC36について話す際は、混乱を防ぐために「CB400FOUR」とフルスペルで記載するか、「ヨンフォア」と呼ぶのが確実です。

「バケヨン」って何?本物のヨンフォアとの見分け方

旧車市場でヨンフォアを探していると、「バケヨン(化けヨン)」という言葉を耳にすることがあります。

これは、CB400FOURの直接の前身モデル「ドリームCB350FOUR(1972年)」をベースに、外装やマフラーをカスタムしてヨンフォアに見せかけた改造車両のことです。

なぜこんなことが起きるのかというと、経済的な理由に尽きます。

CB400FOURは絶版直後から旧車市場で伝説化し、現在では300万〜500万円、極上個体では600万円以上で取引されることもあります。

一方でCB350FOURは長らく安価に流通していました。

しかも両車はフレームの基本骨格やエンジン周りの構造を多く共有しているため、外装を換装するだけでかなり近い外観に仕上げることができてしまうのです。

旧車の価格高騰については、旧車バイクブームは終わり?2025年に価格崩壊か。高騰はいつまで続くか徹底解説でも詳しく解説しています。

本物のヨンフォアを見分ける3つのチェックポイント

確認箇所本物のヨンフォアバケヨン(CB350FOURベース)
フレーム番号(ステアリングヘッド右側)「CB400F-」から始まる「CB350F-」から始まる
シリンダーブロックの排気量刻印「408cc」または「398cc」と刻印「347cc」と刻印されている
エンジン外観CB400F専用のヘッドカバー形状CB350Fのヘッドカバー形状(フィンの形が異なる)

最も確実な判断材料はフレーム番号です。

外装がどれほど精巧にヨンフォア化されていても、フレームとエンジンの刻印を完全に偽造することは不可能に近く、ここを確認するだけで真贋の9割は判断できます。

高額な旧車を購入する際は、必ずこの3点をショップや売主に確認するようにしましょう。

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CB400FOUR復刻版と旧車、あなたに合うのはどっち?20年の経験から言うと…

スペックも歴史もわかったところで、実際に「どちらを選ぶか」という現実的な話をしましょう。

旧車かNC36かは、単なる好みの問題ではなく、維持費や使い方によって答えが変わります。

このセクションで解説すること

比較項目旧車ヨンフォア(408cc/398cc)NC36(復刻版)
購入価格の目安300万〜600万円以上80万〜150万円前後
維持のしやすさ純正パーツ入手が困難CB400SF流用パーツが使えるケースも
走行性能軽快・クラシックな乗り味現代的なパワーとトルク
資産価値高騰傾向が続いている再評価が進み上昇傾向
カスタムの自由度オリジナル維持が基本社外品が比較的豊富

NC36はカスタムで”ヨンフォアらしさ”を出せる

NC36の大きな魅力の一つが、カスタムによってクラシックな雰囲気をさらに高められる点です。

純正の4本出しマフラーを旧車風の集合管タイプに換装するカスタムは定番中の定番で、見た目のシルエットがぐっとヨンフォアに近づきます。

セブンスターキャストホイールやウオタニ製点火システムといったNC36専用パーツも流通しており、オーナーのこだわりに応えられる環境が整っています。

一方で旧車(408cc/398cc)は、現在の中古相場が300万〜600万円以上と非常に高額です。

オリジナルの状態を維持しているほど価値が高いため、下手に手を加えると資産価値が下がる可能性もあります。

バイク歴20年の経験から言うと、「純粋に乗って楽しみたい」ならNC36、「所有する喜びや歴史的価値を重視したい」なら旧車という選択が現実的です。

また、CB400SF(NC31型)が2022年に生産終了となり、400ccクラスの直列4気筒エンジンが市場から消えました。

この事実は、NC36の希少価値をさらに押し上げる強力な後押しとなっており、今後も緩やかな価格上昇が続く可能性があります。

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まとめ:CB400FOURの3世代、あなたはどれを選ぶ?

  • CB400FOURは大きく3世代(408cc・398cc・NC36)に分かれており、それぞれ設計思想が根本から異なる
  • NC36(復刻版)はCB400SFをベースにした水冷DOHC4バルブエンジンを搭載しており、旧車とは「別物のバイク」と考えるのが正確
  • NC36が真にモチーフとしたのは「CB400FOUR」ではなく「CB750FOUR」であり、4本出しマフラーはその証
  • 「復刻版」はホンダの公式呼称ではなく、ユーザーやメディアが自然に定着させた愛称である
  • 408ccが大型免許必要になった理由は1975年の免許制度改正にあり、ホンダは急遽398ccモデルを投入した
  • 398ccモデルにはハンドル形状が異なるFOUR-IとFOUR-IIの2種類がある
  • フレーム番号「CB400F-108〜」は中型免許対応の国内正規398ccモデルの証であり、旧車市場での重要な識別情報
  • 「ヨンフォア」は公式名称ではなく愛称で、1974年の発売当初から約50年間使われ続けている
  • 「CB400F」という表記は2013年発売の2気筒モデルと混同されやすいため、旧車を指す場合は「CB400FOUR」とフルスペルで表記するのが確実
  • バケヨン(CB350FOURベースのカスタム車)はフレーム番号「CB350F-」とシリンダー刻印「347cc」で見分けられる
  • 旧車(408cc/398cc)の現在の中古相場は300万〜600万円以上と高騰しており、もはや「乗るバイク」を超えた資産的価値を持つ
  • NC36の中古相場は80万〜150万円前後で、CB400SF生産終了後さらに希少価値が上昇している
  • 「乗って楽しむ」ならNC36、「所有・資産価値」を重視するなら旧車が現実的な選択肢
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