カワサキW400の購入を検討しているけれど、ネットで「不人気」という言葉を目にして不安になっていませんか?
確かにW400は、現役当時はスペック至上主義の時代背景もあり、CB400SFやXJR400Rといった高性能ネイキッドの陰に隠れてしまった経緯があります。
しかし、それは本当の評価ではありません。
2026年現在、W400の中古価格は平均69万円と新車時の価格を上回るプレミア価格で取引されています。
なぜこれほどまでに価値が見直されているのでしょうか?
バイク歴20年の私が断言します。W400は決して不人気車ではありません。
むしろ、空冷エンジンとベベルギア駆動という唯一無二の機構を持つ、知る人ぞ知る名車なのです。
この記事では、W400が不人気と言われてしまった理由を冷静に分析しつつ、本当の魅力と、中古これからの値段が上がる可能性、壊れやすいという誤解、旧車仕様の美しさ、エストレヤとの違い、クラシックカスタムの楽しみ方、族車イメージの真相、中古をレッドバロンで探すメリット、そしてカスタムベースとしての価値まで、徹底的に解説します。
- W400が不人気と誤解された3つの構造的理由とその真相
- バイク歴20年が惚れ込んだW400の隠れた5つの魅力
- 後悔しないための中古車選びの実践的チェックポイント
- 2026年の中古価格動向と今後値上がりする根拠
W400が「不人気」と言われてしまう3つの理由…でも実は?
W400は2006年から2009年まで、わずか3年強しか生産されませんでした。
販売期間の短さが「売れなかったバイク」という印象を生んでしまったのは事実です。
しかし、不人気だったのには明確な時代背景があり、バイクそのものの性能や魅力とは別の問題だったのです。
「族車」のイメージが先行してしまった過去
W400を検索すると「族車」というワードが関連して出てくることがあります。
これがW400の印象を悪くしている要因の一つです。
しかし、実際にはW400は暴走族が好んで乗るバイクではありません。
暴走族文化では、4気筒エンジンの高回転サウンドを爆音マフラーで響かせるスタイルが主流であり、ゼファーやXJR、CBX400Fなどが選ばれてきました。
ではなぜ「族車」イメージが付いたのか?それは、W400が「旧車會仕様」のカスタムベースとして使われるケースがあるからです。
旧車會仕様カスタムの実態
W400のクラシカルな外観は、伝説的な名車カワサキZ2やW1を想起させます。
本物の旧車が数百万円単位で高騰する中、比較的手頃な価格で入手できるW400は、アップハンドルや段付きシート、ショート管マフラーといったカスタムのベース車として需要がありました。
こうしたカスタム車が街中で目撃されることで、「W400=族車っぽい」という視覚的な誤解が広まってしまったのです。
実際のW400オーナーの多くは、クラシックバイクの美しさを理解する大人のライダーです。
落ち着いた雰囲気で乗りこなす姿こそが、本来のW400の姿だと言えます。
エストレヤやSR400の影に隠れてしまった存在感
W400が市場で苦戦した最大の理由は、同じカワサキのエストレヤ、そしてヤマハSR400という強力なライバルの存在でした。
販売台数の圧倒的な差
エストレヤは250ccクラスで車検不要、維持費が安いという明確なメリットがあり、特に女性ライダーや学生層に絶大な支持を得ました。
一方SR400は、40年以上続くロングセラーモデルとして、圧倒的なブランド力とカスタムパーツの豊富さを誇っていました。
W400は、この2台に挟まれる形で「中途半端なポジション」というレッテルを貼られてしまったのです。
| 比較項目 | W400 | エストレヤ | SR400 |
|---|---|---|---|
| 排気量 | 399cc | 249cc | 399cc |
| エンジン形式 | 並列2気筒 | 単気筒 | 単気筒 |
| 最高出力 | 29PS | 20PS前後 | 27PS前後 |
| 車両重量 | 209kg | 160kg前後 | 175kg前後 |
| 車検 | あり | なし | あり |
| 始動方式 | セルのみ | セルのみ | キックのみ |
| 維持費 | 高め | 安い | 高め |
しかし、この比較表を見ると分かる通り、W400には2気筒エンジンならではの振動の少なさと、高速巡航での安定性という明確なアドバンテージがあります。
エストレヤは軽快で取り回しが良い反面、高速道路での100km/h巡航はエンジン回転数が高く、振動も激しいため疲労が蓄積します。
SR400はキック始動の儀式的な魅力がある一方、日常使いでの利便性ではセル付きのW400に軍配が上がるのです。
生産終了で「古い」と誤解されている
W400は2009年4月に「ファイナルカラー」が発売され、生産を終了しました。
すでに17年が経過しているため、「古くて時代遅れのバイク」という印象を持たれることがあります。
生産終了の本当の理由
W400が生産終了した最大の理由は、2008年の排ガス規制強化です。
W400はキャブレター仕様でしたが、新基準をクリアするには電子制御燃料噴射装置への変更が必須でした。
しかし、当時の販売台数では開発コストの回収が見込めず、カワサキはW400のFI化を見送りました。
つまり、性能や魅力の問題ではなく、ビジネス的な判断による終了だったのです。
むしろ現在では、空冷エンジンとキャブレター仕様という組み合わせが希少価値となっています。
排ガス規制により、このような「アナログなバイク」は新車では手に入らなくなっているからです。
旧車仕様のデザインも、「時代遅れ」ではなく「クラシックの魅力」として再評価されています。
1960年代の英国車を彷彿とさせるベベルギアタワーや、細身のタンクラインは、現代のバイクにはない美的価値を持っているのです。
W400の隠れた5つの魅力|バイク歴20年が本気で惚れた理由
ここからは、W400の本当の魅力についてお伝えします。
数値には表れない、所有してこそ分かる喜びがこのバイクにはあります。
【魅力①】本物の英国テイストを味わえる旧車仕様のデザイン
W400の最大の魅力は、何と言ってもその造形美です。
シリンダー右側に直立する「ベベルギアタワー」は、現代のバイクでは絶対に見られない機構です。
ベベルギア駆動の美学
通常のエンジンは、ゴム製ベルトや金属チェーンでカムシャフトを駆動しますが、Wシリーズは金属製のシャフトと傘歯車を用いた「ベベルギア駆動」を採用しています。
これは1960年代以前の英国車に見られた伝統的な設計で、製造には極めて高い精度とコストを要します。
現代の量産車、特にコスト競争の激しい400ccクラスでこの機構を採用すること自体が異例中の異例なのです。
エンジンをかけると聞こえる「ヒュルヒュル」という独特の機械音も、このベベルギアによるものです。
性能数値には表れない、所有する喜びがここにあります。
カスタムベースとしての高いポテンシャル
W400はカフェレーサー、ネオクラシック、ボバーといった様々なカスタムスタイルのベース車として人気があります。
細身の車体はどんなスタイルにも馴染み、特にBEET製のナサートマフラーやアルミタンクとの相性は抜群です。
カスタムパーツを装着した個体は、中古市場でもプラス査定となるケースが多く、自分好みに育てる楽しさもW400ならではの魅力と言えるでしょう。
【魅力②】実は経済的!驚きの燃費性能
W400は29馬力という控えめな出力設定のため、実測で20~25km/Lという優れた燃費性能を実現しています。
タンク容量は14リットルなので、満タンで約280~300kmの航続距離を確保できます。
これはツーリング用途としても十分なスペックです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 実測燃費 | 20~25km/L |
| タンク容量 | 14リットル |
| 航続距離 | 約280~300km |
| 年間燃料代(5,000km走行想定) | 約37,000円 |
仮にガソリン価格を170円/Lとして年間5,000km走行した場合、燃料代は約37,000円です。
大型バイクと比べて圧倒的に経済的であり、維持費の面でも大きなメリットがあります。
【魅力③】壊れやすいは嘘!シンプル構造で整備しやすい
「W400は壊れやすい」という噂を目にすることがありますが、これは誤解です。
実際には、エンジン本体は極めて堅牢に作られています。
過剰品質な設計思想
W400のエンジンは、W650(50馬力級)の強大なトルクを受け止めるために設計されたクランクケースやトランスミッションを、そのまま29馬力のW400に使用しています。
構造的に余裕がありすぎるため、通常の使用でエンジンブローすることは稀です。
空冷エンジンの宿命として、シンプルな構造ゆえに故障箇所も少ないのです。
実際の弱点と対策
ただし、経年劣化による周辺部品のトラブルは避けられません。
特に注意すべきは以下の点です。
- 電装系:レギュレーターやジェネレーターの不調によるバッテリー上がり
- キャブレター:長期間乗らないとガソリンが変質し、ジェット類が詰まる
- 錆:メッキ部品が多いため、保管環境が悪いと錆が発生しやすい
- オイル漏れ:ベベルギア周辺やヘッドカバーガスケットからの滲み
これらは定期的なメンテナンスで予防できるものばかりです。
むしろ、複雑な電子制御を持たないシンプルな構造だからこそ、町の整備工場でも修理が可能というメリットがあります。
【魅力④】扱いやすい素直なハンドリング
W400は209kgという重量級のボディを持ちますが、シート高765mmと低重心設計により、停車時の足つき性は良好です。
29馬力という出力は、初心者にとっては扱いやすく、ベテランにとっては実用域でのトルク感を楽しめる絶妙なセッティングです。
急激なパワーが立ち上がることがないため、雨天時や低μ路でも安心して乗ることができます。
また、並列2気筒エンジンの特性上、単気筒のSR400やエストレヤと比べて振動が少なく、長距離ツーリングでも疲れにくいという大きなアドバンテージがあります。
【魅力⑤】個性を主張できる希少性
W400の生産期間はわずか3年強であり、販売台数も決して多くありませんでした。
そのため、街中で他のW400とすれ違うことは極めて稀です。
特に2026年現在、空冷エンジンのクラシックバイクは新車で購入できる選択肢がほとんどありません。
SR400も2021年に生産終了しており、W400はもはや「絶滅危惧種」とも言える存在なのです。
「分かってる人」に出会ったときの会話も、W400オーナーならではの楽しみです。
ベベルギアの音を聞きつけて声をかけてくれるベテランライダーとの交流は、所有する喜びをさらに深めてくれるでしょう。
W400を選んで後悔しないために…購入前のチェックポイント
W400の魅力に惹かれても、中古車選びで失敗すれば後悔することになります。
ここでは、購入前に必ず確認すべきポイントを解説します。
中古車選びで絶対に見るべき3つのポイント
W400は生産終了から17年が経過しているため、個体によるコンディションの差が非常に大きくなっています。
現車確認では以下の点を重点的にチェックしましょう。
①冷間時の始動性
エンジンが冷え切っている状態でセルを回させてもらい、チョークを引いて一発でかかるか、アイドリングが安定するかを確認してください。
かかりが悪い、あるいは温まるまでアクセルを煽り続けないと止まる個体は、キャブレターのオーバーホールが必要な可能性が高く、購入後に3~5万円の出費が待っています。
②タンク内部の錆
燃料キャップを開けてライトで内部を照らし、赤錆がないか確認してください。
錆がある場合、キャブレーターへの錆流入トラブルがほぼ確定しており、避けるべきです。
タンク内のコーティング処理は高額(5~7万円)になるため、錆のない個体を選ぶことが最重要です。
③ハンドルストッパーと事故歴
フレームの首部分にあるハンドルストッパーを確認し、凹みや再塗装の跡がないかチェックしてください。
ここが損傷している場合、過去に激しい転倒や事故を起こした可能性があります。
フレームにダメージがある車両は、走行安定性に問題が出る恐れがあるため、購入は避けるべきです。
レッドバロンで購入するメリット
全国規模の在庫網を持つレッドバロンなら、複数の個体を比較検討できます。
また、自社工場でのパーツ再生ノウハウがあるため、20年落ちのバイクを買う上での安心感は高いでしょう。
特に「譲渡車検」や「ロードサービス」などの付帯サービスは、古いバイクの維持において強力な保険となります。
一方、個人売買(ヤフオク・メルカリ)は相場より安く入手できる可能性がありますが、W400に関しては推奨しません。
キャブレターの不調や電装系の隠れたトラブルを抱えているケースが多く、購入後に数十万円の修理費がかかり、結局ショップで買うより高くなるパターンが頻発するためです。
「こんな人には合わない」正直なデメリットも伝えます
W400は素晴らしいバイクですが、万人向けではありません。
正直にデメリットもお伝えします。
パワー不足を感じる可能性があるシーン
29馬力という出力は、街乗りや一般道では全く問題ありませんが、高速道路での追い越しや急な上り坂では、もう少しパワーが欲しいと感じることがあります。
特に、2人乗りでタンデムツーリングをする場合、高速道路の合流や追い越しでは余裕がなくなります。
スポーツ走行を楽しみたい方には向いていません。
キック始動がないことへの不満
W400はW650と異なり、キックペダルが廃止されセルスターターのみとなっています。
これは実用性では優れていますが、「クラシックバイクならキックで始動したい」という方には物足りないかもしれません。
SR400のような儀式的な楽しさを求める方には、W400は合理的すぎると感じられるでしょう。
部品供給のリスク
消耗品は汎用品が使えるため問題ありませんが、W400専用の外装パーツはメーカー廃番となっている可能性が高いです。
サイドカバーやエンブレム、専用カラーのタンクなどが破損した場合、中古部品を探すか、社外品で代用するしかありません。
維持費とランニングコストの現実
W400を維持するには、年間でどれくらいのコストがかかるのでしょうか。
2026年の最新データを基に試算します。
| 費目 | 金額(年間) | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車税 | 6,000円 | 排気量251cc以上 |
| 自動車重量税 | 約5,000円 | 13年経過で重課税あり |
| 自賠責保険 | 約4,500円 | 24ヶ月契約の年割 |
| 車検費用 | 約25,000円 | 2年に1回の年割 |
| 任意保険 | 約30,000円 | 年齢・等級により変動 |
| 燃料代 | 約37,000円 | 年間5,000km走行想定 |
| オイル・消耗品 | 約15,000円 | オイル交換2回+エレメント1回 |
| 合計 | 約122,500円 | 駐車場代を含まず |
年間約12万円という維持費は、400ccクラスとしては標準的な水準です。
大型バイクと比べれば圧倒的に安く、エストレヤ(250cc・車検なし)との年間維持費の差は約3~4万円程度に収まります。
この程度の差であれば、高速道路での快適性や車格の良さを考えると、W400を選ぶ価値は十分にあると言えるでしょう。
なお、バイクの維持には任意保険が不可欠です。
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W400の中古価格はこれから上がる?今が買い時な理由
かつては「不人気車」だったW400が、なぜ今プレミア価格で取引されているのか。
そして今後の価格動向はどうなるのか。市場データを基に分析します。
生産終了車の市場価値が見直されている2026年
2026年2月時点で、W400の中古車平均価格は約69万円です。
新車時の価格が約63~65万円であったことを考えると、明確なプレミア価格(定価越え)で取引されていることが分かります。
| 走行距離・状態 | 価格帯 |
|---|---|
| 低走行車(10,000~20,000km未満) | 75万円前後 |
| 標準走行車(20,000~30,000km) | 60~70万円 |
| 極上車・ファイナルカラー | 75~85万円 |
価格高騰の3つの背景
①空冷・キャブ・2気筒の絶滅
2026年現在、新車で購入できる空冷エンジン車は極めて限定的です。
特にベベルギアを持つWエンジンの造形美は唯一無二であり、代替モデルが存在しません。
②SR400生産終了の余波
2021年にSR400が生産終了したことで、クラシックバイク市場全体が枯渇状態にあります。
SR400の中古価格が高騰しすぎた結果、比較対象であるW400にも需要が波及しているのです。
③タマ数の絶対的な少なさ
販売期間がわずか3年強であり、不人気であったため新車販売台数自体が少ない状況です。
市場に出回る個体数が物理的に限られているため、需給バランスが売り手市場に傾いています。
W400はいくらで売れる?リセールバリューの現実
「W400はいくらで売れますか?」という質問への答えは、状態が良ければ40~50万円の買取額が期待できるというのが2026年の現実です。
20年落ちのバイクとしては異例の高値維持であり、これはW400の希少性と需要の底堅さを示しています。
愛車を手放す際には、複数の業者で査定を取ることが鉄則です。
CTN一括査定なら、一度の申し込みで複数社の見積もりを比較でき、最高値で売却できる可能性が高まります。
「今買うべき」と断言できる3つの根拠
W400は今後、どのような価格推移を辿るのでしょうか。
私は「横ばい~微増」で推移すると予測しています。
①底値圏での推移(まだ高騰していない)
SR400やW650と比べると、W400はまだ「買いやすい価格帯」に留まっています。
SR400の極上車が100万円を超える中、W400は70万円台で状態の良い個体が入手可能です。
②今後の値上がり期待
20年落ちの車両が増えるため、コンディションの良い個体は減少し続けます。
一方で、ネオクラシック需要が減退する兆しはないため、状態の良い個体はさらに高値で取引される「二極化」が進むと考えられます。
③乗りながら資産価値を楽しめる
W400は、購入後に大きく値下がりするリスクが極めて低いバイクです。
つまり、乗って楽しみながら、資産としての価値も維持できるという稀有な存在なのです。
大切に乗れば、数年後に手放す際も大きな損失を出さずに済む可能性が高いでしょう。
なお、W400のような希少車を所有するなら、盗難対策は必須です。ZuttoRide Clubのバイク盗難保険なら、万が一の盗難時にも補償が受けられ、安心して愛車を守れます。
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