ツーリング中に「バイクって本当にカロリーを消費しているの?」と感じたことはありませんか。
一見すると座っているだけに見える運転も、実は下半身や体幹を駆使しており、1時間でご飯一杯分ほどのカロリーを消費しています。
ウォーキングとほぼ同等の運動効果を持ちつつ、楽しみながら体を動かせるのがバイクならではの魅力です。
本記事ではバイク運転の具体的な消費カロリー数値、簡単に算出できる計算方法、車種や乗り方による違いに加え、より効果的にカロリーを使うコツまで解説します。
「趣味を楽しみながら健康も意識したい」と考えるあなたに役立つ内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
バイクの運転で消費するカロリーは?【1時間あたり】
バイクの運転で消費するカロリーは1時間あたり158kcalほどです。
運転中は全身でバランスを取り続けるため、軽い運動と同じ程度のエネルギーを使います。
- 体重60kgの男性で約158kcalを消費する
- これはウォーキングとほぼ同等の消費カロリー
それぞれ解説していきます。
体重60kgの男性で約158kcalを消費する
バイク運転では体重60kgの男性が1時間で約158kcalを消費します。
この量は茶碗一杯のご飯に近く、思っている以上に体を使っているのです。
バイクで消費カロリーが増えやすい人は次のような特徴があります。
- 長時間にわたり走行する人
- 渋滞のある都市部を走る人
- 大型バイクを操作する人
これらの条件がそろうと体への負担が大きくなるのです。
以上の理由から、バイク運転は見た目よりもエネルギーを使っています。
気分転換に取り入れればちょうどよい運動習慣にもなりますよ。
これはウォーキングとほぼ同等の消費カロリー
一時間のバイク運転はウォーキングと同じくらいの消費カロリーにあたります。
筋肉を意識しない動きでも姿勢の維持に力を使い、軽い有酸素運動の効果もあるのです。
ウォーキングと同程度の運動効果を得られる人の特徴は次の通りです。
- 正しい姿勢を意識して乗る人
- ニーグリップを忘れず維持している人
- 集中して走行を続けられる人
これらの習慣がある人はバイク運転自体が運動に近づきます。
消費カロリーは小さいですが継続すれば身体に有益です。
普段の移動を楽しみながら健康を意識できるのが魅力です。
【簡単チェック】オートバイの運転による消費カロリー計算方法
バイク運転のカロリーはMETsという運動強度の数値を用いて求められます。
また計算が苦手な人向けに自動ツールも存在するので便利です。
- METs(メッツ)を使った計算式で算出できる
- 自動計算チェックツールを使えば手軽に把握可能
それぞれ解説していきます。
METs(メッツ)を使った計算式で算出できる
消費カロリーは「METs×体重×時間×1.05」で求められます。
バイク運転はおおよそ3.5METsに設定され、一般的な運動レベルに換算されます。
この計算を活用したい人は次のような特徴を持っています。
- 自分の体重を基準に正確な数値を知りたい人
- 生活活動と比較して計測したい人
- 健康管理を目的に記録している人
このような動機を持つ人にとって計算式は有効です。
簡単に数値化できるため継続した健康習慣づくりにも役立ちます。
紙と電卓さえあれば誰でも計算できるのが利点です。
自動計算チェックツールを使えば手軽に把握可能
オンラインツールを使えば体重と時間を入力するだけで結果が出ます。
数秒で確認できるので計算に不安を感じる人も安心です。
実際にチェックツールを活用する人は次のような傾向にあります。
- 数字や計算が苦手で続けられない人
- スマホで出先にて素早く確認したい人
- 複数の活動を比較してみたい人
簡単に利用できるためモチベーション維持にもつながります。
ただし各ツールに基準差があり結果は目安にとどまります。
目標の管理用に取り入れる程度がちょうどいいです。
なぜバイクに乗るとカロリーを消費するのか?その仕組みを解説
バイクに乗ると運転動作の影響でさまざまな筋肉を無意識に使います。
集中力も要求されるため精神面まで含めてカロリーを消費しているのです。
- ニーグリップで下半身の筋肉を使うため
- ライディング姿勢の維持で体幹が鍛えられるため
- バランスを取るために全身の筋肉を無意識に使っているため
- 精神的な集中力もカロリー消費につながるため
それぞれ解説していきます。
ニーグリップで下半身の筋肉を使うため
ニーグリップでバイクを支えることで下半身の大きな筋肉を使います。
太ももやお尻の筋肉が働き、静かに運動している状態になるのです。
ニーグリップで筋肉を使いやすい人は以下のタイプです。
- スポーツタイプのバイクに乗る人
- 長時間シートに跨る人
- 車体を倒しながら曲がる人
以上のように強く意識すると筋肉負担はさらに高まります。
下半身強化を意識したい人にぴったりな効果ともいえるでしょう。
足腰が安定すれば運転にも自信が持てますね。
ライディング姿勢の維持で体幹が鍛えられるため
上体をまっすぐ保つライディング姿勢は体幹トレーニングのようなものです。
とくに腰や背中の筋肉が常に緊張して安定を維持しています。
この効果が現れる人は次のような傾向があります。
- 背筋を伸ばして座る習慣がある人
- 頭や腕を正しい位置で支える人
- 前傾姿勢で走ることが多い人
これらの条件では体幹への負担がとても大きいといえます。
継続することで自然と姿勢改善や筋力増加につながります。
普段の生活でも背筋が伸びて見栄えが良くなりますね。
バランスを取るために全身の筋肉を無意識に使っているため
バイクは常に倒れやすいため、全身でバランスを保ちます。
この一連の微調整が運動となり自然に筋肉を働かせることになります。
特にバランスを使いやすいのは以下の条件に当てはまるときです。
- 強い風に煽られる状況で走行する人
- コーナーで大きく車体を傾ける人
- 悪路や細い道で走る人
以上のケースではバランス維持だけで大きな消費につながっています。
無意識に全身を動かしているため筋肉に強い刺激が入ります。
トレーニングにも近い効果が得られるのは嬉しいですね。
精神的な集中力もカロリー消費につながるため
バイク運転は常に危険と隣り合わせで強い集中を要します。
この緊張状態そのものがエネルギーを使い、脳も疲労するのです。
集中力でカロリーが増える傾向は次のような状況です。
- 交通量が多く注意が必要な場所を走る人
- 長時間の高速道路で気を抜けない人
- 初めての道で神経を研ぎ澄ます人
こうした体験では強く集中が発揮されてカロリーも消費されます。
肉体的だけでなく精神的な負担も運転のエネルギーに含まれます。
休憩を上手く取り入れてバランスを保つことが大切です。
バイクの種類や乗り方で消費カロリーは変わる?
バイクの種類や走り方次第で消費カロリーの大きさは大きく違ってきます。
車体の重さや姿勢の違いでエネルギーが大きく変動するのです。
- 大型バイクの方が中型バイクより消費カロリーは多い傾向
- 前傾姿勢が強いスーパースポーツはよりカロリーを消費する
- オフロード走行は全身運動となり消費カロリーが激増する
- 渋滞の多い街乗りはツーリングよりカロリーを消費しやすい
それぞれ解説していきます。
大型バイクの方が中型バイクより消費カロリーは多い傾向
大型バイクは車体が重く操作も負担が大きいためカロリーを多く消費します。
発進や停止で力を使うので自然に運動量が増えてしまうのです。
大型で消費が増える人は以下のようになります。
- 重いバイクの取り回しをよく行う人
- 都市部で頻繁に停車を繰り返す人
- 長時間操作を続ける人
この場合は通常より大きな体力を必要とするでしょう。
その分しっかり運転技術が身について身体を強化できます。
体格に合ったサイズを選ぶことも安全につながります。
前傾姿勢が強いスーパースポーツはよりカロリーを消費する
スーパースポーツは前傾姿勢の維持だけで筋肉を酷使します。
腰や腹筋が強く働き普段のバイク以上に消費が高まるのです。
この効果が出やすい人の特徴は以下のようです。
- スポーツモデルで走るのが好きな人
- 長距離を一定姿勢で走る人
- 山道やワインディングで楽しむ人
結果としてカロリー消費は明らかに高まります。
姿勢維持が大変ですが体幹トレーニングの役割にもなります。
体力を養いたい人にぴったりな乗り方と言えますよ。
オフロード走行は全身運動となり消費カロリーが激増する
オフロードは路面が不安定で全身を動かす必要があります。
立ち乗り姿勢や大きな衝撃吸収でまさに全身運動となります。
消費が激増しやすい人は特に以下のような場合です。
- 林道やモトクロスに挑戦している人
- 身体を大きく動かしてバランスを取る人
- 長時間不安定な地形を走る人
上記の条件では運動強度が格段に上がります。
カロリー消費は街乗りと比較にならないレベルです。
運動不足解消を狙いたい人には効果抜群でしょう。
渋滞の多い街乗りはツーリングよりカロリーを消費しやすい
街中の渋滞ではクラッチ操作や小刻みな加減速が続きます。
この繰り返しが想像以上に体を使い消費カロリーを増やします。
街乗りで消費しやすい人は次のような人です。
- 混雑時間帯に通勤している人
- 信号の多い都市部で走る人
- 停車と発進を繰り返す環境の人
これらではツーリングより負担が上がることがあります。
一見短距離でも実際は身体的に負担が大きいのです。
日常的に乗ることで小さな運動を積み重ねられますよ。
バイクの消費カロリーをさらに高めるライディング術
運転中に意識を少し変えるだけで消費カロリーを増やせます。
筋肉を正しく使って姿勢を工夫することで運動効果を伸ばせるのです。
- 積極的にニーグリップを意識する
- 腹筋や背筋を意識してライディングフォームを維持する
- ツーリングの途中で軽いストレッチや散策を取り入れる
それぞれ解説していきます。
積極的にニーグリップを意識する
ニーグリップを積極的にすると太ももの筋肉がより働きます。
意識的に力を使うことで自然に運動量を増やすことが可能になります。
実際に取り入れやすい方法には次のような例があります。
- 発進や減速時にしっかり膝をタンクに当てる
- コーナー進入で車体を支える
- 長時間シートで緩まないよう維持する
以上の簡単な意識で運転が運動に近づきます。
太ももが疲れるくらい意識すればさらに健康効果が増します。
普段から癖にしておけば自然と消費量が多くなりますね。
腹筋や背筋を意識してライディングフォームを維持する
腹筋や背筋を働かせるとライディング姿勢が安定します。
姿勢維持の負担が筋肉トレーニングとなりカロリーも消費されます。
実践する際に意識した方が良い点は以下です。
- 背中を丸めず胸を広げる
- 腹に力を入れて猫背を防ぐ
- 手に頼らず上体を支える
これを守ると体幹を使う時間が長く保てます。
普段のフォームを少し変えるだけなので難しくありません。
意識すれば長時間乗っても疲れ方が大きく変わりますよ。
ツーリングの途中で軽いストレッチや散策を取り入れる
長時間シートに座り続けると筋肉が固まります。
途中でストレッチや歩行を挟むと消費カロリーがより高くなります。
取り入れやすい方法は以下があります。
- 休憩場所で腕や脚をほぐす
- バイクを降りてまわりを散策する
- 近隣の観光地を歩いて楽しむ
以上を行うとツーリング自体が運動イベントになります。
景色も楽しめて心身ともにリフレッシュできるのです。
小さな工夫なのでぜひ明日から実行してみてください。
バイクの運転はダイエット効果があるのか?
バイクに乗ること自体でダイエットは期待しすぎない方が良いです。
しかし健康維持や気分転換としては非常に価値が高い活動といえます。
- 直接的なダイエット効果は期待しにくい
- ツーリング先での食べ過ぎはカロリーオーバーの原因に
- 健康維持や運動のきっかけとしては非常に有効
それぞれ解説していきます。
直接的なダイエット効果は期待しにくい
一定時間運転しても消費はウォーキング程度なので劇的な作用はありません。
バイク運転を主運動にしても大きな体重減少は難しいでしょう。
そのためこのような考えを持つ人は少なくありません。
- 乗るだけで痩せたいと期待する人
- 短時間で効果を求める人
- 運動が苦手で代替手段を探す人
このような場合は理想的な成果を得にくくなります。
あくまで補助的な活動と考えた方が現実的です。
純粋に楽しみながら健康を意識するのがよいですね。
ツーリング先での食べ過ぎはカロリーオーバーの原因に
ツーリングの最大の楽しみは各地のグルメです。
しかし消費量を超える摂取で逆に太ることが少なくありません。
特に注意したい人は次のような人です。
- 長距離走行後に大盛りを食べる人
- ご当地スイーツを大量に楽しむ人
- 休憩のたびに甘い飲み物を摂る人
以上では運動した効果がすぐ消えてしまいます。
食事を程よく控えればむしろ健康習慣を作れます。
旅と食を満喫しつつ適度な量を心がけましょう。
健康維持や運動のきっかけとしては非常に有効
直接痩せなくても継続して乗ることで心身への良い影響があります。
外遊びとしてリフレッシュでき健康活動の一部として続けやすいのです。
嬉しい効果を実感しやすいケースは以下です。
- 外出したいけれど運動は苦手な人
- ストレスを解消しつつ活動したい人
- 長時間屋外で集中力を維持したい人
これらの人には大きなメリットを感じられるでしょう。
楽しさを維持しながら自然にカロリーを消費できるからです。
継続のしやすさが最大の魅力と言えますね。
まとめ
バイクの運転は単なる移動手段ではなく、全身を使った軽い運動でもあります。
1時間でウォーキングと同じ程度のカロリーを消費し、姿勢維持やニーグリップによって自然に体幹や脚の筋肉を鍛えられます。
もちろん劇的なダイエット効果は期待できませんが、趣味を楽しみながら無理なく活動量を増やせる点は大きな魅力です。
計算方法やチェックツールを活用すれば、自分の運転がどれだけエネルギーを使っているかを把握できます。
ぜひ次のツーリングでは「走る楽しさ」に加えて「運動効果」も意識しながら、健康的にバイクライフを楽しんでみてください。
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