ホンダが送り出すスポーツツアラー「NT1100」。
発表当初から「不人気」という噂も耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。
デザインの好みやDCT(オートマチック変速)のみに絞った仕様など人を選ぶ要素がある一方で、高速道路での安定した乗り心地や標準装備のクルーズコントロール、大容量パニアケースなど、ロングツーリングに特化した強みも持ち合わせています。
この記事では、ネットで言われるネガティブな評判の背景から、オーナーが「買ってよかった」と語るリアルな魅力、さらにライバル車との比較や中古車市場の最新動向、そして2025年モデルの予約状況までを徹底解説します。
購入を迷っているあなたが、NT1100の価値を正しく判断できるような情報をまとめました。
ホンダ NT1100は不人気?噂の真相と実際の評判を徹底解説
ホンダNT1100は不人気と噂されることがあります。
そう言われる背景にはいくつかの理由があると考えられます。
- 個性的すぎるデザインが不人気と言われる一因か
- DCT(オートマ)のみのラインナップが敬遠されている?
- 兄弟車アフリカツインの存在が影響している可能性
それぞれ解説していきます。
個性的すぎるデザインが不人気と言われる一因か
デザインが好みで分かれることが不人気とされる理由の一つです。
エッジの効いたフロント回りや大きめのスクリーンは実用性が優れる一方で、好き嫌いがはっきりと分かれるからです。
特徴の強いデザインが苦手という人には次の傾向が多いです。
- シンプルで落ち着いた外観を好む人
- ネイキッドやクラシックスタイルを選ぶ人
- 外見よりも走行性能を重視する人
以上は一部の例ですが、デザインが評価の分かれ目になっているのは確かです。
ただ、逆に未来感を感じさせる近代的な雰囲気が好みという人には大きな魅力となります。
見た目に迷うなら実車を見てから判断するのがおすすめです。
DCT(オートマ)のみのラインナップが敬遠されている?
DCTのみの設定が気になる人もいるようです。
マニュアル操作を好む層にとって選択肢が無いことが購入をためらう理由になるからです。
マニュアル派がネガティブに感じるのは例えば以下のような人です。
- 操縦を自分の手で感じたいライダー
- ギア操作を走りの一部と考える人
- 細かい加速変化を自分で作りたい人
このような層にとってはDCTの便利さが逆に物足りなさと映るようです。
一方で渋滞や長距離での疲労軽減を考えると、DCTの良さは確かに際立ちます。
自分が楽しみにしている走り方に合わせて検討するのが賢明です。
兄弟車アフリカツインの存在が影響している可能性
アフリカツインの存在感がNT1100に影響している面も否めません。
同じエンジンを搭載しながらアドベンチャーモデルとして人気が高く、比較対象になりやすいからです。
アフリカツインを選ぶ人には次のような特徴があります。
- オフロードも走りたいと考える人
- 力強く迫力のある外観を好む人
- 世界的に人気のある定番車種に憧れる人
このため比較されたときにNT1100は地味に見えてしまう場合があります。
ただし快適装備や実用性の高さはNT1100ならではと言える部分です。
両車の違いを理解したうえで選ぶのが理想的です。
【オーナーの声】NT1100を「買ってよかった」と感じる5つの魅力
NT1100を実際に購入した人からは満足の声も多くあります。
特に評価される点は次の通りです。
- 高速道路での抜群の安定性がもたらす快適な乗り心地
- 標準装備のクルーズコントロールで長距離ツーリングが楽になる
- 大容量の純正パニアケースによる高い積載性
- 見た目以上に良好な足つき性で安心感がある
- DCTがイージーな操作を実現しライディングに集中できる
それぞれ順に解説します。
高速道路での抜群の安定性がもたらす快適な乗り心地
NT1100は高速巡航で安定感が抜群という声が多数聞かれます。
低重心設計により大型バイク特有の揺れを抑えているため安心して巡航できるのです。
快適さを重視する人には次のようなライダーが多いです。
- ロングツーリング中心の人
- 高速道路を利用する機会が多い人
- 車体の揺れを苦手とする人
そうした人にとってNT1100は信頼できるパートナーとなります。
長距離を移動するほど違いが出る性能といえるでしょう。
街乗り中心の人にはこの長所を十分に活かしにくい点もあります。
走行ステージに合わせた選択が満足度を左右します。
標準装備のクルーズコントロールで長距離ツーリングが楽になる
NT1100はクルーズコントロールが標準装備されており便利です。
一定速度を維持できるので長時間のツーリング時に負担をかなり減らしてくれるからです。
この機能を評価する人の共通点は以下の通りです。
- 長距離移動で右手の疲労が悩みの人
- 交通の流れに合わせて一定走行を好む人
- 高速道路をよく利用するライダー
上記のような人にとってクルーズコントロールは頼れる装備です。
他社モデルではオプションなこともあり標準装備の点は注目されます。
便利さを一度体験するともう外せない機能と言えるでしょう。
大容量の純正パニアケースによる高い積載性
NT1100は純正パニアケースが標準で装備されているのが魅力です。
追加投資をしなくてもツーリングに必要な積載力が確保できるため利便性がとても高いからです。
実際に積載性を評価する人には以下の傾向があります。
- ソロからタンデムまで荷物が多い人
- キャンプやロングツーリングの趣味がある人
- 防水性や耐久性を重視する人
こうしたライダーにとって純正装備は大きな安心材料です。
後付けではデザインの統一感が崩れがちですが純正なら見栄えもきれいです。
荷物の心配を減らしたいなら純正パニアは心強い装備といえます。
見た目以上に良好な足つき性で安心感がある
NT1100は見た目に反して足つきが良いと評価されています。
シート高が見た目より低めに感じるセッティングでローダウン効果もあり、安心して停車できるからです。
足つきの良さを感じるライダーには次のような傾向が多いです。
- 大型バイクは車高が不安な人
- 信号待ちで安定して足を着きたい人
- 小柄でも乗りやすいモデルを求める人
こういった人にはNT1100の足つきは魅力になっています。
重量のある車体でも片足がちゃんと接地できれば安心感は大きいです。
迷っているなら是非販売店で実際にまたがることをおすすめします。
DCTがイージーな操作を実現しライディングに集中できる
NT1100のDCTは操作を簡単にしてくれる武器です。
発進や加速でクラッチ操作を行う必要がなく、走りに集中しやすいからです。
DCTのメリットを評価する人には以下のケースが多いです。
- 渋滞が多い場所をよく走る人
- 長距離走行でクラッチ疲れを避けたい人
- ギアチェンジより景色や走行自体を楽しみたい人
このようなライダーにとってDCTは単なる快適性以上の支援機能です。
特にツーリング中心なら余計な疲れを減らして達成感を存分に味わえます。
スポーツ走行でもマニュアル操作に近い制御ができ今のDCTは精度も高いです。
NT1100の購入前に知っておきたい注意点とデメリット
NT1100を検討するならデメリットも理解しておく必要があります。
特に多く聞かれるのは以下の点です。
- 1100ccの車体サイズによる取り回しの重さ
- 夏場のエンジンからの熱が気になるという意見も
- マニュアル操作の楽しみを求めるライダーには不向き
それぞれ詳しく見ていきます。
1100ccの車体サイズによる取り回しの重さ
NT1100の取り回しは大型ゆえに重く感じられるといわれます。
250kg近い重量は駐輪場や取り回しで負担になるからです。
取り回しで困る人には次の傾向があります。
- 狭い駐輪場を使う人
- 都市部で車体の押し歩きが多い人
- 体格が小柄なライダー
これらの人にとって重量感はハードルとなります。
ただし走行中は重量が安定性に変わるため安心感も大きいです。
自分の使い方に合わせて判断するのが現実的です。
夏場のエンジンからの熱が気になるという意見も
大排気量エンジンの熱が服越しに伝わると指摘する声もあります。
長時間、街中の渋滞に入ると足元に熱気を感じやすいとされるからです。
熱で悩みやすいケースは次の通りです。
- 夏場の都心を走る人
- 渋滞によく巻き込まれる人
- 長時間アイドリングすることが多い人
これらの状況では熱による不快感が出やすいといえます。
走行風が当たる郊外やツーリングでは気にならない場合も多いでしょう。
夏は軽装よりも熱を遮る装備を選ぶのが対策になります。
マニュアル操作の楽しみを求めるライダーには不向き
ギア操作を楽しみにしている人にはDCTの仕様が合わないことがあります。
シフト操作の一体感やエンジンコントロールを味わいたい層には選択肢が少ないからです。
マニュアル派の人は次のような特徴があります。
- ギア操作による加速感が好きな人
- 操る感覚にこだわる人
- 機械的な操作を楽しみたい人
このような嗜好性の場合、NT1100は少し物足りなく感じられるでしょう。
反対に「快適性」を求めるならDCTが非常に魅力になります。
自分の走り方を優先して考えると失敗しにくいです。
ライバル車と比較してわかるNT1100の本当の価値
ライバル車と比較するとNT1100の強みが見えてきます。
特に注目したいのは次の二台です。
- ヤマハ トレーサー9GTとの比較|快適装備とDCTが強み
- カワサキ ヴェルシス1000SEとの比較|バランスの取れた優等生
それぞれを比べてみましょう。
ヤマハ トレーサー9GTとの比較|快適装備とDCTが強み
出典:Bikebros.
トレーサー9GTは軽快な走りで人気ですがNT1100よりツアラー装備は少なめです。
NT1100はDCTやパニアケース標準装備など利便性で優位だからです。
トレーサーを選ぶ人には以下の傾向があります。
- スポーティなハンドリングを重視する人
- 軽快な動きを求める人
- 装備より走りを中心に考える人
一方でNT1100はツーリング機能に偏っており長距離の快適性が魅力です。
どちらを選ぶかはツーリング重視か走り重視かで分けられるでしょう。
カワサキ ヴェルシス1100SEとの比較|バランスの取れた優等生
出典:Bikebros.
ヴェルシス1100SEはバランス性能が高いとされNT1100のライバルです。
電子制御サスや装備面でも優れていますが重量や価格でハードルを感じる人が多いです。
ヴェルシスを選ぶ人には次のような特徴があります。
- 多機能さを重視する人
- 高級志向のライダー
- サスペンション性能を重視する人
NT1100はシンプルさとDCTによる利便性が強みです。
バランス型か利便性特化かの違いを理解して比較するのが良いです。
NT1100の中古車市場の動向と購入時のポイント
NT1100は中古市場でも一定数の流通があります。
購入を考えるなら次の点を意識しましょう。
- 中古車の価格相場はどのくらい?
- レッドバロンなど大手販売店で探すメリット
- 購入時にチェックすべき消耗品の状態
順番に見ていきます。
中古車の価格相場はどのくらい?
NT1100の中古相場は新車より多少落ち着いています。
走行距離や付属のパニアケースの有無で価格差が出るからです。
価格を比較する際に見られる傾向は以下の通りです。
- 低走行車はリセールが高止まりする
- パニア付きは査定が上がりやすい
- ディーラー整備記録付は人気
このように装備や履歴で差が生じやすい特徴があります。
予算に応じつつ付加価値を見比べて探すのがコツとなります。
レッドバロンなど大手販売店で探すメリット
大手販売店を利用すると安心感が高いのが特徴です。
保証やメンテナンス体制が整っており購入後の不安が減るからです。
大手で探す人の傾向には次のようなものがあります。
- 充実した保証を重視する人
- アフターサービスを大事に考える人
- 整備歴がしっかり管理された車両を好む人
こうした観点で考えると、大手は安心の選択肢です。
価格より安心感を優先するなら大手販売店が向いています。
購入時にチェックすべき消耗品の状態
中古購入では消耗品の確認が欠かせません。
タイヤやブレーキパッドといった部品は思った以上に劣化していることがあるからです。
注意したい消耗品を挙げると以下の通りです。
- タイヤの溝や摩耗具合
- ブレーキパッドの残量
- チェーンやスプロケットの伸び
こうした消耗品を把握せず買うと後から出費がかさみます。
事前に確認することで総額で得できることもあるでしょう。
【2025年モデル登場】NT1100の変更点と現在の予約状況
2025年モデルのNT1100には新しい変更点が加わりました。
主な注目ポイントは以下の通りです。
- 新色「マットウォームアッシュメタリック」が追加された
- 一部外観変更と装備の充実
- 最新の予約・納期状況は正規取扱店で確認しよう
それぞれ見ていきます。
新色「マットウォームアッシュメタリック」が追加された
新色が導入され選択肢が増えました。
落ち着きとスポーティさを併せ持つカラーとして評価されています。
こうした新色に惹かれる人の特徴は以下の通りです。
- 個性を持たせたい人
- 標準カラーに物足りなさを感じる人
- 所有感を高めたい人
新色の登場は購入検討者にとって嬉しい材料です。
選べる幅が広がると購買意欲も高まります。
一部外観変更と装備の充実
細かな外装と機能の改良が入りました。
快適性や安全性の面でさらに向上しているとされます。
こうした改良にありがたみを感じるのは次の人です。
- 長期的に乗る予定の人
- 装備の細部にこだわる人
- 最新仕様を大事にしたい人
変更幅は小さいながら確かな進化を見せています。
毎年進化していく点がホンダ車らしい特徴でしょう。
最新の予約・納期状況は正規取扱店で確認しよう
予約状況は流動的なので店舗で確認する必要があります。
生産台数や人気カラーによって納期が大きく変わるからです。
予約に関してよく見られる傾向は次の通りです。
- 人気色は早期に埋まる傾向がある
- 納期は数か月単位で変動することが多い
- 店舗による在庫調整差が出やすい
こうした事情があるため購入希望者は早めの相談が得策です。
迷ったら複数店舗に問合せして比較するのが安全です。
まとめ
ホンダNT1100は「不人気」と言われがちですが、その背景にはデザインの好みやDCT専用仕様といった特殊性があります。
とはいえ、実際のオーナーからは「高速巡航の安心感」「クルーズコントロールの便利さ」「パニアケースによる積載力」など満足度の高い声が多く、使い方次第で非常に魅力的なバイクであることが分かります。
ライバル車と比較しても、NT1100は「快適性と利便性」に強みを持つモデルです。
中古市場にも安定した流通があり、2025年モデルでは新色や装備の改良も加わり、選択肢としての価値はむしろ高まっています。
もしあなたが「長距離を快適に走れるツアラー」を探しているなら、NT1100は一度チェックすべきバイクです。
購入前には店舗で実車に触れて、あなたのライフスタイルに合うかどうかをぜひ確かめてみてください。
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