カブのオイル交換を自分でやってみたいけれど、「何キロごとに替える?」「オイルは何L入れる?」「ドレンボルトはどれ?」と迷う方は多いはずです。
作業そのものは難しくありませんが、スーパーカブ50・110・C125・クロスカブなどは型式や年式によって規定値や部品が違うため、ネットで見つけた数字をそのまま使うのは避けたいところです。
この記事では、カブのオイル交換を自分で行う流れを、交換時期・オイル量・必要工具・失敗しやすいポイントまで順番に整理します。
- カブのオイル交換時期とオイル量の確認方法
- オイル交換に必要な工具と消耗品
- 自分でオイル交換する6つの手順
- 失敗を防ぐ注意点と店に頼む判断基準
カブのオイル交換前に確認する交換時期・オイル量・オイル
カブのオイル交換で最初に確認したいのは、作業方法より「自分の車両に合う規定値」です。
車名が同じでも型式や年式で仕様が変わるため、車体番号や型式を確認し、取扱説明書の交換時期・交換時量・推奨オイルを基準にしてください。

カブのオイル交換は何キロごと?
交換時期は「走行距離だけ」で決めず、距離と経過時間の両方を見ます。
Hondaが掲載している2022年型スーパーカブ50・110などの例では、初回は1,000kmまたは1か月、以後は3,000kmまたは1年ごとが交換時期です。
年間1,000kmしか走らない場合でも、1年経過したら時間側の基準に達するため交換時期になります。
反対に、通勤などで短期間に3,000km走るなら、1年を待たず距離側の基準で交換します。
スーパーカブ110の掲載値はHonda公式のスーパーカブ原付二種Q&Aでも確認できますが、旧型や別モデルは必ず自分の取扱説明書を優先してください。
オイル量は車種・年式によって違う
「カブのオイル交換は0.8L」と覚えている方も多いと思いますが、すべてのカブへ一律に当てはめるのは危険です。
2022年型スーパーカブ50(AA09)とスーパーカブ110(JA59)は通常のオイル交換時0.8Lですが、車種やフィルター交換の有無によって必要量は変わります。
同じ「カブ」でもC125、110プロ、クロスカブ、旧型のリトルカブなどまで広げると、型式も整備条件も同じではありません。
| 確認項目 | 確認する場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 型式・年式 | 車体・書類 | 車名だけで決めない |
| 交換時量 | 取扱説明書 | 全容量と混同しない |
| フィルター交換時量 | 取扱説明書 | 通常交換と量が違う場合がある |
スーパーカブ50の2022年掲載モデルも、Honda公式Q&Aでは通常交換時0.8Lと案内されています。
ネット記事の「0.6L」「0.8L」といった数字を見るときは、自分の型式と同じ車両の情報かまで確認しましょう。
エンジンオイルは取扱説明書の指定を基準に選ぶ
カブ用のエンジンオイルは、価格や口コミだけで選ぶより取扱説明書の指定を先に見る方が確実です。
Hondaの取扱説明書ではウルトラG1を推奨する車種があり、相当品を使う場合もJASO・SAE粘度・API分類などの指定を満たすことが前提になります。
たとえばスーパーカブ110系の取扱説明書例では、Honda純正ウルトラG1、JASO T 903のMA、SAE 10W-30などが示されています。
ただし「カブならG1・10W-30で全部同じ」と決め打ちせず、自分の型式・年式で指定を確認してください。
Honda二輪車の取扱説明書はHondaの取扱説明書・パーツカタログ検索からモデル名と年式を選んで確認できます。
カブのオイル交換に必要なもの
必要なものは多くありませんが、作業を始めてから「廃油を受ける物がない」「ワッシャを買い忘れた」となると途中で止まります。
オイルだけでなく、ドレンボルトを正しく締める工具と廃油処理まで含めて準備しておきましょう。
| 必要なもの | 用途 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| エンジンオイル | 新しいオイル | 取扱説明書の規格を確認 |
| ソケット・レンチ | ドレンボルト脱着 | ボルトサイズを実車で確認 |
| トルクレンチ | 規定トルクで締付け | 使用範囲が合う物を選ぶ |
| ドレンワッシャ | 密封 | 型式に合う部品を確認 |
| 廃油受け・処理箱 | 抜いたオイルを回収 | 自治体の処分方法も確認 |
| オイルジョッキ | 量を測って注入 | 目盛りが読みやすい物 |
| ウエス・手袋 | 清掃・汚れ防止 | こぼれたオイルをすぐ拭ける量 |

とくに注意したいのがレンチのサイズとドレンワッシャです。
ネット上で「17mm」と書かれていても、自分のカブと同じ型式とは限らないため、工具を買う前に実車またはパーツ情報で確認してください。
締付けトルクも同様に一律の数字を使わず、対象車の整備情報を基準にします。
カブのオイル交換を自分で行う手順
ここからは、カブのエンジンオイルを交換する基本的な流れを6段階で見ていきます。
ドレンボルトの位置・工具サイズ・締付けトルク・交換時量は型式ごとに違うため、作業前に自分の取扱説明書や整備情報で確定させてください。

車体を安定させて作業準備をする
まずは平坦で足場のしっかりした場所を選び、車体が動いたり倒れたりしない状態を作ります。
センタースタンドを使えるカブなら安定した平坦地で立て、エンジンやマフラーが熱すぎる状態では触らないことが基本です。
オイルレベル点検では、Hondaの取扱説明書例に「冷間時は3〜5分ほどアイドリングし、停止後2〜3分待つ」という手順があります。
ただし、これは油量点検の手順なので、実際の交換作業は対象車の説明に従い、やけどしない温度まで十分注意してください。
廃油受け、工具、ウエス、新しいオイル、ワッシャを手が届く場所へ並べてから作業を始めると慌てません。
ドレンボルトを外してオイルを抜く
次に、対象型式の整備情報や販売店の案内でドレンボルトを特定し、その真下へ廃油受けを置きます。
「エンジン下にある大きなボルトだから」と見た目だけで決めず、ドレンボルトだと確認してから工具を掛けてください。
適合するソケットやレンチをまっすぐ掛け、ボルト頭をなめないようにゆっくり緩めます。
最後は手で緩めるとボルトを落としにくくなりますが、オイルが流れ出す方向に指を置かないよう注意しましょう。
抜け始めたら無理に車体を揺すらず、流れが細くなるまで待ちます。
ワッシャを確認してドレンボルトを戻す
オイルが抜けたら、ドレンボルトと座面を清掃し、ワッシャの状態を確認します。
ドレンワッシャは再使用できるかを自己判断せず、対象型式の指定部品と交換要領に従うのが安全です。
新品交換が指定されている場合や、つぶれ・傷・変形がある場合は、そのまま戻さないでください。
ドレンボルトはまず手でねじ込み、斜めに入っていないことを確認してから工具を使います。
最後は対象車の規定トルクで締め、ネットで見つけた別年式の数値を流用しないようにしましょう。
規定量の新しいオイルを入れる
ドレンボルトを戻したら、オイル注入口から新しいオイルを入れます。
最初から「カブは0.8L」と決めて全量を一気に入れず、自分の型式のオイル交換時量を確認して計量してください。
オイルジョッキで量を見ながら入れると、容器から直接注ぐより入れすぎを防ぎやすくなります。
注入口の周囲に砂やごみが付いている場合は先に清掃し、エンジン内部へ落とさないようにします。
規定量は最終的な油量確認の基準ですが、車体の傾きや抜け残りもあるため、最後はレベルゲージで確認して仕上げます。
レベルゲージで油量を確認する
オイルを入れたら、規定量を入れたことだけで終わりにせず油面を確認します。
Hondaのスーパーカブ110系取扱説明書例では、平坦地でメインスタンドを立て、ゲージを拭いたあと「ねじ込まずに差し込み」、上限と下限の間にあるかを確認します。
冷えている場合は3〜5分ほどアイドリングし、エンジン停止後2〜3分待ってから点検する流れです。
ゲージをねじ込むかどうかは測定値に影響するため、自分の車両の取扱説明書に別の指定があればそちらを優先してください。
上限を超えていたら「多い方が安心」とは考えず、適正範囲へ調整します。

始動後に漏れと油量を確認する
最後にエンジンを始動し、異音や警告がないこと、ドレンボルト周辺からオイルが漏れていないことを確認します。
数分の確認で終わらせず、エンジン停止後に指定時間を置いて油量をもう一度測り、漏れとレベルの両方を確認して完了です。
ドレン周辺が濡れている場合は、拭いて様子を見るだけで走り出さず、原因を確認してください。
締付け不足、ワッシャの不具合、ねじ山の損傷など原因を特定できない場合は、自分で追加締めを繰り返すより販売店や整備店へ相談した方が安全です。
🏍️ 管理人より
「自分のバイク、今いくら?」を60秒で確認。訪問なし・オンライン完結だから気軽に試せます。
▶ 愛車の最高買取額を今すぐ見る(無料)✅ 最大10社一括査定 ✅ 訪問・電話なし ✅ 完全無料
カブのオイル交換で失敗しやすいポイント
カブのオイル交換は手順自体はシンプルですが、「ボルトを間違える」「締めすぎる」「入れすぎる」のような失敗は、作業時間より大きな修理につながりかねません。
作業に自信がない部分が一つでもあれば、その工程だけでも販売店へ確認する判断が大切です。
間違ったボルトを緩めない
ネットの写真だけを頼りにエンジン下のボルトを外すのは避けましょう。
同じスーパーカブでも型式や年式で部品配置が違うため、ドレンボルトは対象型式の整備情報や販売店の案内で位置を確認してから触ります。
「写真と似ている」「工具がちょうど掛かる」は、正しいボルトである根拠にはなりません。
判断できない場合は、ボルトを緩める前にHonda二輪車正規取扱店などへ確認する方が結果的に安く済みます。
ドレンボルトを締めすぎない
オイル漏れが心配だからと、力任せに締めるのもNGです。
ドレンボルトは「強く締める」のではなく、対象型式で指定された締付けトルクをトルクレンチで管理するのが基本です。
エンジン側のねじ山を傷めると、ボルトやワッシャ交換だけでは済まない修理になることがあります。
規定トルクを確認できない、使うトルクレンチの範囲が合っているか分からない場合は、無理にDIYを続けない方が安全です。
オイルを入れすぎない
エンジンオイルは少なすぎても多すぎてもよくありません。
規定量を入れたあとはレベルゲージで上限・下限を確認し、「少し余ったから全部入れる」という追加はしないでください。
Hondaの取扱説明書でも、油量は上限を超えて補給しないよう案内されています。
オイルが多すぎた場合は、適正範囲まで調整してから走行します。
廃油の処理方法を事前に確認する
オイルを抜いてから処分先を探すのでは遅いため、交換前に廃油の出し方を確認しておきます。
廃エンジンオイルの扱いは自治体や回収先によって異なるため、住んでいる地域のごみ分別ルールや購入店・整備店の受入条件に従ってください。
市販の廃油処理箱も、地域によっては家庭ごみとして出せない場合があります。
地面や排水口へ流さず、回収・処分方法を決めてから作業を始めるのが基本です。
カブのオイル交換は自分でやる?店に頼む?
自分で交換する最大のメリットは、作業内容を理解しやすく、必要なオイルや消耗品を自分で選べることです。
一方で、工具を一からそろえる場合や、ドレン位置・規定トルクに自信がない場合は、店へ頼んだ方が安心できるケースもあります。
| 判断軸 | 自分で交換しやすい | 店に頼みやすい |
|---|---|---|
| 工具 | 適合工具とトルクレンチがある | 工具を一から買う必要がある |
| 規定値 | 型式別の値を確認できる | 値やボルト位置が分からない |
| 作業場所 | 平坦で安全な場所がある | 作業場所を確保できない |
| 廃油 | 処分方法が決まっている | 回収先が分からない |
| 整備経験 | 手順を理解して慎重に進められる | 少しでも不安が大きい |
店のオイル交換費用は、車種・使用オイル・フィルター交換の有無・店舗の料金体系で変わるため、固定額として決めつけない方がよいでしょう。
「DIYした方が必ず安い」とも限らず、初回は工具代が掛かります。
レッドバロンを利用している方は、レッドバロンのオイル交換は予約や会員条件がどうなるかも確認すると、DIYと店の使い分けを考えやすくなります。
迷ったときは「オイルを入れる作業ができるか」ではなく、正しいボルト・部品・締付けトルクまで責任を持って確認できるかで判断してください。
カブのオイル交換は型式ごとの規定値を確認して行おう
カブのオイル交換で大切なのは、作業を早く終わらせることより「自分の型式に合う数値と手順で行うこと」です。
2022年型のスーパーカブ50・110では共通する数字もありますが、年式やC125、プロ、クロスカブなどまで広げれば「カブだから全部同じ」ではありません。
まず型式と年式を確認し、取扱説明書の交換時期・交換時量・指定オイルを手元に置いてから作業を始めれば、DIYでも迷いを大きく減らせます。





コメント