「GB350が欲しいのに、どこに行っても売っていない」「いつになったら納車されるのか目処が立たない」とお悩みではありませんか？
あるいは、ネット上で囁かれる「生産終了」という不穏な噂に、購入を躊躇している方もいるかもしれません。
2025年現在、GB350は依然として高い人気を誇る一方で、その特殊な生産背景や供給事情から、手に入れるためには正しい情報と戦略が必要不可欠です。
この記事では、バイク業界に精通した筆者が、GB350やGB350Sが買えない本当の理由を徹底的に掘り下げます。
最新の納期情報はもちろん、少しでも早く手に入れるための店舗探しの裏技、プレ値がついた中古車のリスクとメリット、そして待望の新型GB350Cの予約状況までを網羅。
さらに、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための、パワー不足に関するリアルな実体験レビューもお届けします。
- 生産終了の噂の真相と2025年現在の正確な納期目安に関する詳細情報
- 新車在庫を持っている可能性が高い店舗の具体的な探し方と交渉テクニック
- プレミアム価格がついている中古車を購入する際の厳格な判断基準
- パワー不足や高速道路の走行性能に関する忖度なしのリアルな評価
GB350が買えない理由とは？生産終了の噂や最新の納期情報を徹底解説
まず結論から申し上げます。
GB350を手に入れることは不可能ではありませんが、ふらっと立ち寄ったバイク屋で「これください」「はいどうぞ」と即日乗って帰れるような状況ではないのが現実です。
ここでは、なぜこれほどまでに入手困難な状況が続いているのか、その構造的な理由と最新の動向を紐解きます。
| 現状の結論 | 生産・販売は継続中だが需要が供給を上回る状態 |
|---|---|
| 納期の目安 | 注文から最短2ヶ月〜半年以上（店舗・色による） |
| 噂の真相 | 過去の「一時受注停止」情報が誤って拡散され続けている |
【生産終了】や【受注停止】の噂は本当？ホンダ公式の発表と現状
SNSやネット掲示板で散見される「GB350生産終了説」。
これから購入を考えている方にとっては、心臓に悪い噂ですが、安心してください。
GB350シリーズは生産終了していませんし、廃盤になる予定も現時点ではありません。
実際に、Honda公式サイトのGB350製品ページを確認していただければ分かる通り、現行ラインナップとして堂々と掲載されており、仕様変更やカラー追加などのアップデートも継続的に行われています。
では、なぜこれほどまでに「終了説」が根強く残っているのでしょうか。
これには大きく分けて2つの理由があります。
1. 過去の「受注一時停止」の衝撃
2022年の秋頃、排ガス規制（平成32年規制）への適合準備のため、ホンダはGB350を含む複数の人気車種の受注を一時的に停止しました。
この時の「受注停止＝買えない」という強烈なインパクトが、情報の更新がされないまま「生産終了」という誤った形でネット上に残り続けているのです。
2. インド生産特有の供給ラグ
GB350は、元々インドで「ハイネスCB350」として販売されているモデルをベースに、日本の熊本製作所で最終組み立てを行っている（ノックダウン生産に近い形式の）車両です。
そのため、インド側の部品供給状況や、世界的なコンテナ物流の遅延などの影響をダイレクトに受けます。
「部品が入ってこないから作れない」という状況が散発的に発生し、販売店側が「今は注文を受けられない（事実上のオーダーストップ）」と案内せざるを得ない期間があったことも、噂に拍車をかけました。
GB350の生産終了の噂に関する詳細や時系列の整理はこちらの記事でさらに深く解説しています。
2025年最新の【納期】はいつ？【予約】待ちの期間と納車の目安
「じゃあ、今お店に行ったらどれくらいで乗れるの？」というのが最も気になるところでしょう。
2025年現在の最新状況に基づくと、新車の納期目安は「早くて2ヶ月、平均して3〜6ヶ月」というのがリアルな数字です。
発売当初のような「1年以上待ちで納期未定」という絶望的な状況からは脱していますが、依然として需要が供給を上回っています。
💡 納期を左右する重要ファクター
1. ボディカラーの選択： 「マットパールグレアホワイト」や「プコブルー」などの人気色は注文が集中しやすく、納期が延びる傾向にあります。逆に、流通量の多い定番色や、あまり指名が入らないカラーを選べば、即納に近いスピードで手に入ることもあります。
2. 販売店の規模： 後述しますが、ホンダの販売網の中でどのランクの店舗で買うかによって、入荷台数が桁違いに変わります。
教習所に通い始めたら「即」契約を
これから免許を取得される方に強くお伝えしたいのは、「卒検合格してからバイクを探すのでは遅すぎる」ということです。
教習所の入校と同時にバイクショップへ行き、予約金を入れて契約を済ませておくのが、プロが教える鉄則です。
うまくいけば、免許交付のタイミングと納車が重なり、最高のスタートダッシュを切ることができます。
納車待ちの期間は長く感じるかもしれませんが、ヘルメットやウェアを選んだり、任意保険の準備をしたりと、やるべきことは山積みです。
また、現在所有しているバイクがある場合は、この期間を利用して少しでも高く売却する準備を進めましょう。
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どこなら買える？新車在庫がある【買える店】の探し方と確認のコツ
GB350を確実に、かつ少しでも早く手に入れるためには、闇雲に電話をかけるのではなく、ホンダの販売チャネルの仕組みを理解して戦略的に動く必要があります。
Honda Dream（ホンダドリーム）が絶対的な本命
現在のホンダの販売戦略において、251cc以上のバイク（小型二輪）は、事実上「Honda Dream」の専売モデルに近い扱いとなっています。
メーカーからの車両割り当てはドリーム店が最優先されており、街の自転車兼バイク屋さんには、年間で数台回ってくるかどうか、というレベルの格差があります。
Honda Dream ネットワーク公式サイトで最寄りの店舗を検索し、直接足を運ぶのが最も確実なルートです。
ただし、ドリーム店は「管轄エリア外の顧客には販売しない」という方針をとっている場合が多いため、まずは自宅近くの店舗から当たるのがマナーであり近道です。
大手全国チェーン店の「イントラネット」を活用する
レッドバロンやバイク王といった大手買取・販売チェーン店も、非常に強力な選択肢です。
彼らは独自の流通ルートを持っており、全国数百店舗の在庫を共有するイントラネットシステムを持っています。
近所の店舗に在庫がなくても、「全国の店舗から新車、もしくは登録済み未使用車（新古車）を探してください」と依頼すれば、意外なほどあっさり見つかることがあります。
特に、遠方の店舗でキャンセルが出た車両などを引っ張ってこれるのは、大手チェーンならではの強みです。
GB350が買えない理由を乗り越える！中古市場の活用法と購入前の確認ポイント
新車の納期がどうしても待てない、あるいは生産終了の噂に踊らされて不安になっている方にとって、中古車市場は魅力的な「抜け道」に見えるでしょう。
しかし、ここには落とし穴もあります。
| 中古のメリット | 即納が可能・ETC等のカスタム済車両が多い |
|---|---|
| 中古のデメリット | 新車以上の価格（プレ値）設定・保証期間の短さ |
| 購入判断の鍵 | 「時間を金で買う」割り切りができるか |
すぐに乗れる【中古】は買いか？【高い】価格相場と注意点
大手中古車情報サイトを開くと、GB350の中古車がずらりと並んでいますが、その価格を見て驚いた方も多いはずです。
支払総額が新車の定価を上回っている車両も珍しくありません。
いわゆる「プレミア価格」です。
プレ値でも中古を買うべき人の条件
個人的には、定価を大きく超える車両の購入は慎重になるべきだと考えますが、以下の条件に当てはまるなら「買い」です。
- 「今週末にでもツーリングに行きたい」という強い欲求がある： バイクに乗れる季節は限られています。数万円〜十万円の上乗せで、半年分のバイクライフを買うと考えれば、決して高い投資ではありません。
- 実用的なカスタムが施されている： ETC車載器、USB電源、エンジンガード、ドライブレコーダーなど、後から付けると工賃込みで5〜10万円かかるパーツが最初から付いている車両なら、車両価格が高くてもトータルではお得になる場合があります。
中古車選びのプロの視点
GB350は初心者ライダーのエントリーモデルとして選ばれることが多いため、「立ちゴケ」の履歴がある個体が多いのも特徴です。
購入前には、レバーの先端、マフラーの端、ミラーの背面などに傷がないかを入念にチェックしてください。
また、年式が新しい車両であれば、メーカー保証（2年）が残っているはずです。
購入店で「保証継承」の手続きが可能かどうかを必ず確認しましょう。
これができないと、万が一の故障時に自費修理となり、大きな出費となります。
中古車購入後は、盗難対策も万全にしておく必要があります。
人気車種ゆえに窃盗団のターゲットになりやすいからです。
ZuttoRide Clubの盗難保険などで、車両価格に見合った補償を用意しておくことが、心の平穏につながります。
GB350の中古市場の動向やプレ値の背景についてはこちらの記事でも詳しく分析しています。
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【GB350S】や新型【GB350C】なら買える？モデル別の入手難易度
「スタンダードなGB350がダメなら、派生モデルはどうだろう？」と考えるのは良い戦略です。
現在、GB350シリーズには3つのバリエーションが存在します。
1. GB350 S：スポーティーな狙い目モデル
リアタイヤをワイド化し、ハンドル位置を低くして前傾姿勢を強めた「S」モデル。
スタンダードに比べて若年層や走りを意識する層に向けた設定ですが、実は予約競争倍率はスタンダードよりも若干低い傾向にあります。
「クラシカルな見た目なら何でもいい」というわけではなく、少しモダンな雰囲気が好きなら、Sモデルの方が納期が早い可能性が高いです。
2. GB350 C：激戦必至の新型クラシック
2024年に登場した新型「GB350 C」は、より重厚なクラシックスタイル（深いフェンダー、セパレートシート、フォークカバーなど）を追求したモデルです。
これが現在、猛烈な人気を集めています。
「スタンダードよりもさらにレトロでかっこいい」と評価され、予約が殺到。
店舗によってはスタンダードモデル以上に納期が未定となっているケースも多々あります。
「Cなら新車だし買えるかも」という期待は、残念ながら裏切られる可能性が高いのが現状です。
結局のところ、自分が「どのスタイルのバイクに乗りたいか」が最も重要です。
納期だけで妥協して選ぶと、後で街中で本命のモデルとすれ違った時に必ず後悔します。
多少待ってでも、一番欲しいモデルを予約することをおすすめします。
買って【後悔】しない？【パワー不足】や【高速】道路での実力
GB350の購入を迷わせる最大の要因、それはスペック表の「最高出力 20PS（馬力）」という数字でしょう。
「250ccのスポーツバイクよりパワーがないけど、本当に大丈夫？」という不安は、多くのライダーが抱くものです。
「遅い」のではなく「優雅」である
はっきり申し上げますが、GB350は速いバイクではありません。
シグナルダッシュでスクーターに置いていかれることもありますし、高速道路での追い越し加速ではアクセルを全開にしても緩慢な反応しか返ってきません。
時速100kmでの巡航は可能ですが、そこからの「余裕」はほとんど残されていないのが現実です。
しかし、これを「欠点」と捉えるか「特性」と捉えるかで、評価は180度変わります。
GB350のエンジンは、低回転域でのトルク（粘り強さ）と、ドコドコという心地よい鼓動感に全振りして設計されています。
時速60kmで田舎道を流している時の、「バイクと対話しているような感覚」は、200馬力のスーパースポーツバイクでは絶対に味わえない極上の体験です。
景色を楽しみ、風を感じ、エンジンの鼓動に身を委ねる。
そんな「大人の余裕」を持った走りを楽しむためのバイクなのです。
「高速道路をかっ飛ばして目的地に最速で着きたい」という方には全くおすすめできませんが、「移動そのものを癒やしの時間にしたい」という方にとっては、これ以上の相棒はいません。
パワー不足への後悔は、乗り手のマインドセット次第で完全に解消できる問題です。
それでも音や抜けを良くして多少のパワーアップ感を得たい場合は、マフラー交換が定番のカスタムです。
GB350に関するよくある質問
最後に、購入前に解消しておきたい細かな疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 足つきが悪くて立ちゴケしそうと聞きましたが…？
シート高は800mmで、数値だけ見れば特別高くはありません。
しかし、GB350はシートの幅（サイドカバーの張り出し）が少し広いため、足を真っ直ぐ下に下ろしにくく、小柄な方（160cm以下など）だとつま先立ちになることがあります。
ただ、車重が約180kgと軽く、重心も低いため、片足さえ着けば支えるのは怖くありません。
どうしても不安な場合は、シートのアンコ抜き加工や、厚底のライディングブーツで数センチ稼ぐだけで、安心感は劇的に変わります。
Q. 維持費は年間どれくらいかかりますか？
GB350は400ccクラス（普通二輪）なので、2年に1回の車検が必要です。
これが250ccとの大きな違いです。 しかし、それを補って余りあるのが「燃費の良さ」です。
ツーリング実燃費で35〜40km/L伸びることも珍しくなく、ガソリン代は驚くほど安く済みます。
オイル交換などの消耗品も単気筒エンジンのため安価です。
- 軽自動車税： 年間6,000円
- 重量税： 新車登録後、車検ごとに数千円
- 自賠責保険： 車検時に加入（2年で約9,000円前後）
車検費用（ユーザー車検なら2万円〜、お店なら5万円〜）を月割りで積み立てておけば、負担感はさほどありません。
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