MT-09が気になる一方で、「速すぎて後悔しないか」「街中では乗りにくいのでは」と迷っている人もいるでしょう。
MT-09は888ccの直列3気筒エンジンを積むスポーツネイキッドです。
軽快さと力強さが魅力ですが、風圧や積載、足つきなど、使い方によっては購入後に気になりやすい部分もあります。
また、2014年の初代と現在のMT-09では排気量も電子制御も違います。
古い年式の情報を現行型へそのまま当てはめると、判断を誤りやすい車種でもあります。
- MT-09で後悔につながりやすいポイント
- 現行YRCと旧型の走行モードの違い
- 2014年から現行型までの年式差
- 標準・SP・Y-AMTの選び分けと中古車の注意点
MT-09で後悔しやすいのは速さ・風圧・足つき・積載・航続距離
MT-09の欠点を考えるときは、「性能が低いか」ではなく、自分の使い方と合うかを見る方が分かりやすいです。
特に購入前に確認したいのは、エンジンの力強さ、ネイキッド特有の風圧、足つき、積載、14Lタンクです。
「速すぎる」と感じるのはどんな場面?
現行MT-09は888ccの直列3気筒エンジンを搭載しています。
アクセルを大きく開けなくても十分な加速が得られるため、ゆったり走ることが中心なら「ここまでの性能は必要なかった」と感じる可能性はあります。
一方で、力強い加速そのものはMT-09の魅力です。
問題は速いこと自体ではなく、その反応や加速感が自分の好みに合うかどうか。
試乗できるなら、低速からの加速を含めて確かめておきたいところです。
高速道路では風圧がそのまま体に当たる
MT-09は大きなカウルを持たないネイキッドです。
高速道路を長く走ると、上半身に受ける風が気になりやすくなります。
高速巡航が多い人は、購入時に風防の有無も含めて考えておくとよいでしょう。
ただしスクリーンの効果は高さや体格でも変わるため、「付ければ必ず疲れなくなる」とまでは言えません。
足つきは数字より実車で確かめたい
足つきは身長だけでは判断できません。
同じシート高でも、シート形状や足の長さ、ブーツによって地面への足の届き方は変わります。
カタログ値だけで「自分なら大丈夫」と決めず、停車時の足の下ろしやすさと押し引きを実車で確認する方が確実です。
荷物を積むならバッグやキャリアが欲しくなる
標準状態のMT-09は、荷物をたくさん積むことを主目的にした車種ではありません。
日帰りなら小さなバッグでも足りますが、泊まりやキャンプではシートバッグ、サイドバッグ、キャリアなどを検討することになります。
積載を重視するなら、車両価格だけでなく必要なバッグ類まで含めて予算を考えておくと、購入後のギャップを減らせます。
14Lタンクでどこまで走れる?
現行MT-09の燃料タンク容量は14Lです。
航続距離は走り方や道路状況で変わるため、旧稿にあった「実燃費15km/L」のような一律の数字では判断できません。
給油間隔を重視する人は、自分がよく走るルートで給油しやすいかまで考えておくと安心です。
MT-09は乗りにくい?現行型はYRCで特性を変えられる
「MT-09は乗りにくい」という評価を見るときは、年式を確認する必要があります。
現行型はYRC(Yamaha Ride Control)によって走行特性を選べるため、旧型の印象だけで判断できません。
SPORT・STREET・RAINで性格はかなり変わる
現行MT-09のYRCにはSPORT、STREET、RAINが用意されています。
走行場面に応じてエンジン特性や電子制御の組み合わせを選べるため、常に最も刺激の強い設定で走る必要はありません。
初めてMT-09に乗るなら、各モードの違いを販売店で確認し、自分が扱いやすい設定から試す方がよいでしょう。
CUSTOM1/2なら自分好みに細かく調整できる
現行型にはCUSTOM1/2もあり、好みに合わせた設定を作れます。
MT-09の反応が自分には鋭いと感じる場合でも、電子制御を活用して付き合い方を変えられるのが現行型の特徴です。
Bモード・STD・Aモードは旧型の話
ネット上には「最初はBモード」「慣れたらSTDやAモード」といった説明も残っていますが、これは旧型の情報です。
現行型のモード名称はSPORT、STREET、RAIN、CUSTOM1/2なので、中古車情報を調べるときは年式を混ぜないようにしましょう。
MT-09でツーリングは疲れる?風圧・シート・積載をチェック
MT-09でツーリングができないわけではありません。
ただし、長距離で何が負担になるかは体格や走り方によって変わります。
特に高速道路の風圧、シートとの相性、荷物の積み方は購入前に考えておきたいポイントです。
高速巡航が多いならスクリーンが欲しくなる
高速道路を頻繁に使うなら、スクリーンは検討しやすい装備です。
ただしMT-09は年式によって外装が異なり、スクリーンも対応年式があります。
旧稿に掲載していたAmazon商品は現時点で対応年式を十分確認できなかったため、現行型向けと断定して掲載しません。
用品を選ぶときは、自分のMT-09の年式・型式への適合を確認してください。
長距離ではシートとの相性が出やすい
シートの快適性は個人差が大きい部分です。
「MT-09は必ずお尻が痛くなる」とは言えませんが、長時間乗る予定なら試乗時に座面の形や着座位置も見ておく価値があります。
泊まりやキャンプなら積載対策は必要になる
荷物が増える使い方では、バッグやキャリアの追加を前提に考えた方が現実的です。
購入前に「普段何を積むか」を想定しておけば、納車後に積載不足で困りにくくなります。
MT-09は年式で何が違う?2014年から現行型まで
中古MT-09を探すなら、価格だけでなく世代を分けて見ることが重要です。
特に2014年の初代と2021年以降では排気量が異なり、2024年にも大きな改良が入っています。
2014〜2016年|846ccで登場した初期型
初代MT-09は846ccの直列3気筒で登場しました。
現在の888ccモデルとは別世代なので、現行型のスペックやYRCを初期型へ当てはめることはできません。
初期型を選ぶなら、価格だけでなく車両状態や整備履歴、電子制御の世代差を理解したうえで比較したいところです。
2017〜2020年|顔つきと足回りが大きく変わる
2017年モデルでは外観や足回りなどが変更されました。
なお、TCSは2017年から初採用ではなく、ヤマハは2016年モデルのMT-09Aですでに採用を案内しています。
2021〜2023年|888cc化し6軸IMUを採用
2021年モデルでは排気量が888ccとなり、6軸IMUを使った電子制御も採用されました。
846ccの初代とはエンジンも電子制御も大きく異なるため、中古比較では一つの区切りになります。
2024年以降|ポジションも電子制御も大きく変わった
2024年の改良ではライディングポジション、足回り、車体の剛性バランスなどが見直され、YRCも現在の構成になりました。
現行標準MT-09にもクルーズコントロールが装備されているため、「クルコンはSPだけ」という旧年式の比較を現行車へ当てはめないよう注意が必要です。
🏍️ 管理人より
「自分のバイク、今いくら?」を60秒で確認。訪問なし・オンライン完結だから気軽に試せます。
▶ 愛車の最高買取額を今すぐ見る(無料)✅ 最大10社一括査定 ✅ 訪問・電話なし ✅ 完全無料
MT-09の息継ぎ・エンストが気になるならリコール履歴を確認
中古MT-09で「息継ぎ」「エンスト」といった情報を見つけても、すぐにMT-09共通の持病と決めつけるべきではありません。
まず確認したいのがメーカーのリコール情報です。
RN69J・RN87Jには2025年のリコール対象車がある
2025年に届け出られたリコールでは、RN69J・RN87JのMT-09/MT-09 SPの一部が対象となっています。
ECUプログラムやスロットルポジションセンサーに関する不具合で、エンジン回転の変動や警告灯点灯、最悪の場合はエンストするおそれがあるとされています。
対策はECU書換えとスロットルポジションセンサー交換
メーカーの対策は、ECUプログラムの書換えと対象部品の交換です。
症状が気になる車両で、最初から社外ECU書換えを前提にする必要はありません。
対象かどうかは型式名だけでなく車台番号で決まるため、ヤマハのリコール情報や販売店で確認してください。
中古車なら「対策済みか」まで聞いておきたい
中古車では、リコール対象かどうかに加えて対策作業が済んでいるかも確認しておきたいところです。
販売店に車台番号と対策履歴を確認すれば、ネット上の「持病」という言葉だけで判断するより確実です。
MT-09・SP・Y-AMTの違い|価格と装備を比較
新車で選ぶ場合、現在は標準MT-09、MT-09 SP、MT-09 Y-AMTという選択肢があります。
2026年9月時点のメーカー希望小売価格は、標準が1,254,000円、Y-AMTが1,364,000円、SPが1,441,000円です。
| モデル | 価格 | 主な選び分け |
|---|---|---|
| MT-09 ABS | 1,254,000円 | 標準仕様 |
| MT-09 Y-AMT ABS | 1,364,000円 | クラッチレバー・シフトペダルなし |
| MT-09 SP ABS | 1,441,000円 | 足回り・ブレーキ・専用電子制御を強化 |
まずは標準MT-09|125.4万円
標準MT-09でも現行YRCやクルーズコントロールを備えています。
SP専用装備が必要でなければ、まず標準モデルを基準に考えると違いを整理しやすいでしょう。
クラッチ操作なしで乗るならY-AMT|136.4万円
Y-AMTはクラッチレバーとシフトペダルを備えず、手元で変速するMTモードと自動変速のATモードを選べます。
通常のMT操作そのものを楽しみたい人とは選び方が分かれるモデルです。
なお、2026年9月29日にY-AMT搭載の「MT-09 S」に関するリコールが公表され、型式8BL-RN88Jの一部が対象となっています。
シフトシャフトの強度不足により変速不良や警告灯点灯が起こり、最悪の場合はY-AMTが停止して変速できず走行不能となるおそれがあるため、対象車は対策品への交換が必要です。
足回りとブレーキを重視するならSP|144.1万円
SPは調整幅を広げたKYBフロントサスペンション、ÖHLINSリアサスペンション、Brembo Stylema、スマートキー、TRACK系YRCなどが主な違いです。
標準MT-09との差額は187,000円。
単純に「上位だからSP」ではなく、足回りやブレーキ、専用装備に差額分の価値を感じるかで選ぶ方が納得しやすいでしょう。
中古MT-09で後悔しないために確認したい5項目
中古MT-09は年式による違いが大きいため、「MT-09」という車名だけで選ばないことが大切です。
最後に、購入前に確認したいポイントを整理します。
846ccの初代、888cc化した2021年以降、さらに2024年改良後では仕様が違います。
販売ページの年式と型式を確認し、自分が調べた装備がその車両に本当に付いているか照合しましょう。
対象年式・型式なら、2025年のECU/TPSリコールと、Y-AMTの一部を対象とする2026年9月のシフトシャフトリコールを分けて確認し、未実施の対策がないか確かめます。
車台番号が分かれば対象確認がしやすくなります。
中古車にはECUやマフラーなどが変更された車両もあります。
変更されていることだけで良し悪しを決めず、何が変更され、純正部品が残っているか、販売店で確認しておくと安心です。
「MT-09はタイヤやブレーキが必ず早く減る」とは言えません。
消耗は走り方や使用環境に左右されます。
中古車では一般的な車両確認として、タイヤ残量、ブレーキ、サスペンション周辺の状態を見ておきましょう。
スペック表では分からないのが、自分にとっての扱いやすさです。
可能なら試乗し、発進、低速、足つき、取り回し、シートとの相性を確認してください。
MT-09で後悔するかどうかは、強い性能そのものより、自分が求める使い方とのズレで決まりやすいと考えられます。
年式ごとの違いを分けて理解し、実車で扱いやすさを確かめれば、「ネットで見たMT-09像」ではなく自分に合う一台として判断しやすくなります。





コメント